ハッピークローバー
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第三十九話 合コンが終わってその十二
「ちゃんとね」
「逃げるのね」
「向かっていって万が一噛まれたら終わりだから」
その時はというのだ。
「狂犬病だからね」
「確実に死ぬから」
「それでだよ」
「そうするのね」
「うん、あくまで万が一だけれどね」
「狂犬病のことは」
「確かに接種している人減ってるけれど」
それでもというのだ。
「今のところ日本ではね」
「ずっと狂犬病のお話はないわね」
「だからね」
それでというのだ。
「あくまでね」
「万が一ね」
「億が一かも知れないよ」
狂犬病に感染した犬に遭遇する可能性はというのだ。
「あくまでね」
「やっぱり現実はそうよね」
「そうだよ、ただね」
「ただ?」
「接種率百であって欲しいね」
狂犬病のそれはというのだ。
「本当に」
「それはね」
一華も同意して頷いた。
「危ないからね」
「うん、だからね」
「死亡率百だから」
「そんな怖い病気だから」
だからこそというのだ。
「犬を飼うんだったら」
「ちゃんと予防接種しないとね」
「自分もなるんだよ」
狂犬病にというのだ。
「家の飼い犬が感染したら」
「噛まれてね」
「それて家族以外の人も噛んで」
そうなってというのだ。
「命を落とすからね」
「そうなるから」
「もうね」
「予防接種は絶対ね」
「妖怪より怖いよ」
達川はまたこう言った。
「怨霊と同じだけね」
「怖いわね」
「まあ団地に犬はね」
「誰か飼っていて逃げた場合ね」
「だからそうそうね」
「怖くはないわね」
「狂犬病はこの団地ちゃんと接種してるし」
達川はこのことも話した。
「わざわざ団地まで獣医さんが来てくれて」
「一度に接種してくれてるわね」
「だからね」
それでというのだ。
「そうした心配はね」
「いらないわね」
「団地の犬だったらね」
「義務になっていて」
「百だから」
その接種率はというのだ。
「それでだよ」
「心配はないわね」
「団地の犬だとね」
それならというのだ。
「全くね」
「そうよね」
「うん、ただ小型犬でも犬は犬で」
だからだというのだ。
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