オズのボームさん
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第五幕その七
「もうね」
「そうよね、私が言ってもでしょ」
「ええ、遅れてるって何度も言われるだけでね」
「ましてそれで無理にお仕事進めてね」
「お仕事が雑になったらね」
「元も子もないでしょ」
「そうよね、遅れてるって言っても」
それでもというのです。
「自分の主観だけってね」
「そうした場合もあるわね」
「ええ、主観と客観は違うわね」
「主観で遅れてると思っていても」
オズマは言いました。
「客観で見るとね」
「違う場合があるわね」
「というか主観でそうとばかり考えていたら」
「遅れてるともね」
「客観では違うわよ、その主観で周りを引き摺ったらね」
そんなことをすればというのです。
「例え責任ある人でもね」
「問題があるわね」
「だから私はそんなことは言わないしね」
「ボームさんもよね」
「それでオズの国の人もよ」
この国では誰もがというのです。
「そうするのよ」
「そういうことね」
「本当にそれで肝心のお仕事が杜撰になったら」
「本末転倒もいいところね」
「そうよ、だからね」
それでというのです。
「前向きに行きましょう」
「そうね、そうして客観的にもよね」
「見ることね」
「それも大事よ」
このこともというのです。
「ボームさんはそれが出来ているから」
「順調に進んでいるってね」
「言っているのよ」
「そうよね」
「主観だけでマイナスのことを言い募る人はしくじるよ」
ボームさんもこう言います。
「何をしてもね」
「そうなるんですね」
「自分の考えだけでそればかり言う人は」
「失敗するんですね」
「何をしても」
「そうなってしまいますか」
「そうだよ」
神宝達五人にもお話します。
「本当にね、だから前向きなことを言ってね」
「考えて」
「そうしてやっていく」
「そのことが大事ですね」
「それでオズの国はそうしていく」
「そこもオズの国のいいところですね」
「そうだよ、本当に順調にいってるし」
今のお仕事はというのです。
「楽しくやっていこうね」
「わかりました」
「そうしていきましょう」
「ここはとても広いですが」
「順調ですし」
「楽しくやっていきましょう」
「そうしていこうね」
笑顔で言ってでした。
ボームさんは自ら率先して整頓とお掃除をしていきました、埃に包まれた本棚も本も奇麗な緑色になっていってです。
奇麗な場所になっていきます、そしてです。
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