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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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第百二十八話 一同、泉で泳ぐのことその七

「ですがそれでも私は」
「ううん。徐庶ちゃん可愛いけれど」
「胸とかは何時か大きくなるものだから」
「特に気にしたら駄目よ」
「そういうことはね」
「そうなんでしょうか」
 不安に満ちた顔で首を捻ってだ。
 そのうえでだ。徐庶は今言うのだった。
「だったらいいですけれど」
「まあとにかく今は食べましょう」
「お肉も野菜も美味しいわよ」
 実際に食べながらだ。徐庶に勧める二人だった。
「そこのラム焼けたわよ」
「ピーマンもね」
「わかりました。それじゃあ」
 とりあえず今は食べる徐庶だった。その彼女のすぐ側でだ。
 黒のスクール水着の孔明がだ。白のスクール水着の鳳統と話していた。その話すことはというと。
「ううん。泳ぐことってこれでかなり」
「そうなのよね」
 水泳自体について話していた。
「だから奇麗にもなるっていうけれど」
「それでも。実際に泳ぐとなると」
「疲れるから」
「どうしてもあまり長くは」
「何にゃ?二人は泳げないにゃ?」
 その二人にだ。猛獲が尋ねる。
「そうだったのにゃ?」
「あっ、少しは泳げるの」
「けれど沢山泳ぐことは」
 できないとだ。二人は暗い顔で猛獲に話す。
 それを聞いてだ。猛獲は二人にこう言うのだった。
「美衣は幾らでも泳げるにゃ。体力がないにゃ?」
「ずっと。本ばかり読んでいたせいかしら」
「そういうことはあまり」
 運動自体がだ。二人は苦手なのだ。
 そのことを言われてだ。猛獲は目を一旦しばたかせた。それからだ。
 こうだ。二人に言うのだった。
「身体を使うことも大事にゃが」
「どうしても。そうしたことは苦手で」
「つい」
「なら特にいいにゃ。人には得手不得手があるにゃ」
「そう言ってくれるの?」
「美衣ちゃんは」
「美衣は無理強いはしないにゃ」
 このことは胸を張って言う猛獲だった。
「人にそういうことをするのはよくないことにゃ」
「だからなのね」
「それで」
「そうにゃ。それでにゃ」
 このことを話してからだ。あらためてだ。
 猛獲はだ。二人に言うのだった。
「で、どうにゃ?これから何して遊ぶにゃ?」
「ううんと。できるだけ身体使わない遊びなら」
「それならいいけれど」
「そう言われると困るにゃ」
 猛獲は二人の返事に今度は彼女が困った顔になる。
 そうしてだ。二人に言うのだった。
「遊びは身体を動かすにゃ。だから困るにゃ」
「そう言われてもちょっと」
「今はもう身体を動かすことは」
 二人が困っているとだ。ここでだ。
 トラにミケ、シャムが出て来てだ。三人にこんなことを勧めてきた。
「それじゃあいいことがあるにゃ」
「クラウザーさんと一緒に遊ぶにゃ」
「そうするにゃ」
 三人に言うことはこのことだった。
「クラウザーさんギャンブルが得意にゃ」
「その遊びが大好きにゃ」
「だからクラウザーさんと一緒に遊ぶにゃ」
「えっ、賭けごとはちょっと」
「それは」
 ギャンブル、即ち賭けごとと言われてだ。孔明と鳳統は。
 
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