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八条学園騒動記

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第六百七十三話 腐れ外道の顔その四

「そうしたんだ」
「殺人鬼?」
「そうだ」
 シリアルキラーはというのだ。
「要するにな」
「やっぱりそうした意味になるのね」
「ああ、それでな」
 フックはあらためて話した。
「そうした奴は警戒心が強いだろ」
「殺人なんてばれたら死刑確実だしね」
「だからいつも用心していてな」 
 そうしてというのだ。
「警戒していてだよ」
「大人数で見られたら」
「悪事がばれたかな」
 若しくはというのだ。
「勘付かれたかってな」
「そう思って」
「それで口封じにな」
「殺しにかかるのね」
「シリアルキラーだからな」
「殺人は躊躇しないか」
「それが快楽なんだよ」
 癖になっているというのだ。
「だからな」
「大人数では行かない」
「けれど危ないからな」
「二人では行かないで」
「三人の方がいいな」
「そういうことね」
「一人心当たりがある」
 フックは真顔で言った。
「そいつに声をかける」
「あんたのクラスの人かしら」
「ああ、タムタムだ」
 彼だというのだ。
「あいつは頭がいいししっかりしているからな」
「こうした時にはなのね」
「頼りになる筈だ」
「そうね、タムタムなら力もあるしね」
「喧嘩は嫌いだがな」
「足も速いし」
 そうしたこともあってとだ、ラビニアも答えた。
「それならね」
「あいつでいいな」
「私もそう思うわ」
「それじゃあな」
「ええ、それでおかしなところがあったら」
 その探偵にというのだ。
「後はね」
「警察だな」
「そっちに通報するわ」
「それがいい、俺達はあくまでな」
「怪しいかどうか見極めるだけね」
「それで見極めたらな」
 それならというのだ。
「もう深入りはしないでな」
「警察に任せるのね」
「そうしないとな」
「危ないわね」
「俺達が逮捕出来るか」 
 例えその探偵が実際に犯罪者であってもというのだ。
「そして倒せるか」
「まさか、武器は持っていてもね」
「専門家じゃないな」
「格闘技とかはね」
「だったらな」
 それならというのだ。 
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