ハッピークローバー
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第三十六話 二度目の合コンその九
「烏賊も海老も入れないとね」
「あれっ、高津さん烏賊とか好きなんだ」
「海の幸大好きなの」
「そうなの、お魚も好きで」
古田に話した。
「それでね」
「烏賊とか海老もなんだ」
「好きでね」
それでというのだ。
「八宝菜にもよ」
「そういうの入れてたらなんだ」
「かなりいいわ」
「そうなんだね、高津さんは」
「蛸も好きだし」
「蛸もなんだ」
「たこ焼きも好きで」
この食べものもというのだ。
「明石焼きもね」
「好きなんだ」
「どっちも好きよ」
言いつつそのたこ焼きを食べる、たこ焼きを食べてそのうえでコーラサワーを飲んでそれからまた言った。
「それで今もよ」
「たこ焼きを食べてるんだ」
「そうなの」
まさにというのだ。
「やっぱり蛸いいわね」
「俺もそう思うよ、大阪にいたら」
古田は自分達がいる場所のことを話した。
「やっぱりたこ焼きだよね」
「そうよね」
「それでお好み焼きもだね」
「海老玉とあ烏賊玉とかね」
「そういうのが好きなんだね」
「そうなのよ、大好きなのよ」
自分と同じたこ焼きを食べている古田に答えた。
「海の幸が本当に好きだから」
「それでなんだね」
「これからも食べたいわ」
「そうなんだ」
「それが日本以外の国だと」
理虹はこうも言った。
「蛸ってあまり食べないのよね」
「たこ焼きだってね」
「美味しいのに」
少し残念そうに話した。
「残念ね、お寿司にしても酢だこにしてもいいのに」
「おでんに入れたりしてもね」
一華はここでこう言った。
「いいのよね」
「ああ、おでんの蛸だね」
達川は一華に応えた。
「あるよね」
「そうよね、理虹が蛸を言ったけれど」
「米田さんも好きなんだ」
「ジャガイモに薩摩芋にね」
「お芋が好きで」
「カボチャも好きで」
これもというのだ。
「蒟蒻もでね」
「それもなんだ」
「それで蛸もね」
「好きなんだ」
「何でも女の人の好きなものはね」
一華は達川にやや考える顔になって話した。
「大抵好きみたいなの、私」
「そうなんだ」
「お芝居も好きだしね」
こちらもというのだ。
「母方のお祖母ちゃんが言うには」
「女の人の好きなものはなんだ」
「好きらしいのよ」
「女の人ってそうしたものが好きなんだ」
「ええ、それでお蕎麦やおうどんも」
今は焼きそばを食べているがそうした麺の話をした、言うまでもなくどちらも日本古来の麺類である。
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