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ハッピークローバー

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第三十六話 二度目の合コンその二

「同じ団地に住んでいて同じ学校だし」
「会えるわね」
「学科は違っても」
 商業科と工業科の違いがあろうともというのだ。
「それでもね」
「そうよね」
「それじゃあね」
「そうしていきましょう」
「これからはね」
「そんなことしなくてもいいだろ」 
 越智はカルーアミルクを飲みつつクールに言った。
「昼休みがあるだろ」
「お昼休み?」
「その時に会わないか」
 ライチ酒を飲む富美子に提案した。
「俺達は」
「そうする?」
「ああ、だからな」
 それでというのだ。
「毎日な、昼に会わないか」
「お昼ね」
「昼飯食って」
 そうしてというのだ。
「そしてだ」
「そのうえでなの」
「一緒にな」
「いるのね」
「そうしないか」
「じゃあそれでいきましょう」
 富美子は越智の言葉に受けて言った。
「それじゃあね」
「俺達はな」」
「そうしていきましょう」
「じゃあな」
「毎日な」
「そうそう、会ってるとね」
 かな恵もその話を聞いて言ってきた。
「仲良くなっていくわよ」
「そうよね」
「だから皆ね」
 かな恵は富美子に応えてさらに言った。
「皆どんどんね」
「仲良くなる為に」
「毎日会ってね」
「そうしていくわね」
「というかそうしないとな」
 成海も言ってきた。
「やっぱり仲良くなっていかないだろ」
「そうよね」
「そうだよな」
 成海はかな恵に応えて話した。
「そこは」
「そうよね」
「それでな」
 成海はさらに言った。
「俺達だってそうしてるしな」
「そうそう、毎日会ってるわね」
「どんなにお互い忙しくてもな」
「そうよね」
「あの、何かね」
 今の話を聞いてだ、一華はどうかという顔で言った。
「二人共それって夫婦みたいじゃない」
「そうだよね」
 達川は一華の言葉に頷いた。
「そうしたことしてるって」
「達川君もそう思うわよね」
「うん、前から思ってたけれど」
「かな恵と成海っちってね」
「夫婦みたいだね」
「仲のいいね」
「そう言うけれど手を握ったばかりだぜ」
 成海は二人に眉を顰めさせて答えた、そうしてだった。 
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