| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六百七十話 戦い終わって日が暮れてその十八

「ボーナスもあるし福利厚生もね」
「さっき言ったけれどな」
「しっかりしてるんだね」
「だからだよ」
「今だってか」
「こうして飲んで食べられるんだね」
「焼肉とビールをね」
 この二つをというのだ。
「そうしてるんだ」
「成程な」
「博士はそうしたことはちゃんとしてるんだね」
「邪悪じゃなくて」
「いい雇い主さんなんだ」
「そうだよ」
 こう二匹に話した。
「困った人で犯罪は犯しても」
「兵器で人を殺してものを壊しても」
「相手は選んでるし」
「悪意を以て行動しない」
「だからだね」
「童心のまま動いていて」
 それでというのだ。
「楽しんでいるだけだよ」
「そうした人か博士は」
「そうしたマッドサイエンティストなんだ」
「別に世界征服とか世界の滅亡とか考えてないから」
 全くというのだ。
「安心していいよ」
「そういうのないな、確かに」
「そうした考えはね」
「宇宙を征服出来るけれど」
「博士だったらね」
 二匹も話した。
「それでもそうしたこと言わないね」
「行動にも見られないな」
「あと宇宙の破壊とかも」
「一切な」
「そうした人だから」
 野上君は自分が焼いた肉を食べつつ話した。
「怖がることはないよ、自分がチンピラでもないとね」
「そうだな、じゃあな」
「これからも博士と一緒にいようね」
「僕はそれが仕事だしね」
 こう言ってまた飲む、そして野上君は焼肉もビールも心ゆくまで楽しみキムチやナムルに冷麺そしてデザートのアイスクリームも食べてだった。
 二匹と共に店を後にした。そうして足をある場所に向けたのだった。


闘い終わって日が暮れて   完


                  2022・6・2 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧