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レーヴァティン

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第二百六十一話 夜に語り合いその二

「それを言う器の小ささに無神経さ」
「色々碌でもない人だね」
「そこで性根をなおす意味で宗教施設で三ヶ月修行させてもな」
「させてもだね」
「そこの仕組みの悪口言う様になった」
「宗教の教えの大切なことを学ばないでだね」
「そんなしょうもないこと言う様になってな」
 それでというのだ。
「批判したつもりで得意になって不平不満ばかり言って」
「感謝しなかったんだ」
「そんなんが餓鬼になるんやろな、そのおっさん世の中に何も貢献せんで誰も助けんかったし」
「それで自分はこの世で一番偉い」
「そう思ってたわ」
「そんなおっさん確かにね」
 淳二は菊菜としらたきを食べつつ言った。
「生きながらだよ」
「餓鬼になってるな」
「手遅れだね」
「そんなのやからもう誰からもや」
「見放されたんだ」
「誰が何しても感謝せんで反省も更正もせんで」
 そうしてというのだ。
「図々しくて尊大で文句ばかりでな」
「そんな人がだね」
「餓鬼になるんやろな、他にも身体壊してる自分の叔父さんにちょっと注意されてどついたろかやったわ」
「身体壊してる自分の叔父さんに?」
「そやったわ」
「何かそこで思い出したけれど」
 淳二は耕平に話した。
「その人有名人じゃないかな」
「学校経営してる八条家の人等が信者の天理教の教会あるな」
「八条分教会だね」
「学校の近くにあるな」
「あの大きな天理教の教会だね」
「あそこが所属してる系列でそんな人おったらしいんや」
「それで学園でも有名なんだ」
「どっからかどうしようもない人のサンプルとして」
 それでというのだ。
「学校に伝わってな」
「それでなんだ」
「結構な人が知ってるみたいやな」
「そやねんな」
「それでそれがしも知ってて」
「おいらもだね」
「聞いたことあるんやろな」
 こう言うのだった。 
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