ハッピークローバー
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第三十五話 合コンに着る服その十五
「碌でもない人がなってね」
「残っていくのね」
「それで校則もよ」
こちらもというのだ。
「そのままね」
「残っていくのね」
「そうなのよ」
「とんでもない世界ね」
留奈は富美子の話をここまで聞いて暗い顔で述べた。
「酷いわね」
「そうよね」
「酷い人が酷いまま残るのね」
「やりたい放題やって偉くもなるのよ」
「それは最悪ね」
「それで校則も変なのがあって」
「残るのね」
「生徒が変えようにもね」
そうしようとしてもというのだ。
「権力使ってよ」
「学校の先生の」
「それで潰すし」
「変な校則残す為に」
「そうするから」
だからだというのだ。
「残るのよ」
「本当にどうしようもないわね」
「うちの学校もおかしなところない訳じゃないけれど」
八条学園もというのだ。
「そうした学校よりはましでしょ」
「そうよね」
「中には部活に負けたから生徒全員丸坊主にさせて」
体罰に相当すると断定が可能である。
「自分はしないでしてこなかった生徒に暴力振るうとかもね」
「あるのね」
「そうした先生もね」
「それ一般社会じゃアウトだから」
理虹が目を怒らせて言ってきた。
「確実に」
「そうでしょ」
「無茶苦茶にも程があるでしょ」
「それでそうする先生が残るから」
「よくならないのね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「そんな先生がいるところと比べたら」
「私たちの学校は天国ね」
「間違いなくね」
「幾ら問題があっても」
「それでもね」
比較すればというのだ。
「天国よ」
「そうよね」
「本当にいい鉄は釘にならなくて」
富美子はまたこの言葉を出した。
「いい人はね」
「学校の先生にならないのね」
「そうよ、だから部活で先生が暴力振るって」
そうしてというのだ。
「何故か振るわれた生徒が謝罪する」
「そんなことにもなるのね」
「ネット上でね」
「何で先生が謝らないでね」
暴力を振るった方がだ。
「殴られた被害者の人が謝るか」
「理解不能よね」
「そんなことにもなるのよ」
「学校の先生にはおかしな人が多いから」
「それでよ」
まさにその為にというのだ。
「そうなってるのよ」
「そういうことね」
「ええ、じゃあそろそろ男の子達来るわね」
「あっ、来たわ」
かな恵が自分達から見て先の方を見て言ってきた。
「成海っち達が」
「それじゃあ」
「うん、今からね」
「合コンね」
「はじめましょう」
「じゃあ合流してカラオケボックス行こう」
そこにとだ、かな恵は笑顔で言ってだった。
成海に手を振って挨拶をした、成海も応え今回の合コンがはじまった。
第三十五話 完
2022・4・23
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