ハッピークローバー
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第三十五話 合コンに着る服その十二
「これからも白でいくなら」
「それでいけばいいの」
「下手に派手な色やデザインよりもね」
そうした下着よりもというのだ。
「むしろね」
「シンプルで清潔な感じの方がなの」
「そそられる人いるみたいよ」
「そうなのね」
「まあそこは人それぞれで」
留奈はあらためて話した。
「派手な下着とか大人の下着がね」
「いい人もいるの」
「黒とかね」
この色も話に出した。
「紫とか」
「ううん、黒とか紫は」
一華はそうした色の下着には難色を示した、そのうえで留奈に対してその難色を示した顔で言うのだった。
「私としては」
「抵抗あるわよね」
「何かね」
「まあそれは好みでね」
「それでなの」
「気が向いたらね」
その時はというのだ。
「着ければいいから」
「そうなの」
「誰だってね」
「私もなのね」
「流石に高校生で黒はそうそうないけれどね」
「如何にも大人の下着よね」
「けれど黒でぐっと来る人もね」
刺激を受ける者もというのだ。
「いるのよ」
「男の人には」
「そうよ」
まさにというのだ。
「下着もそれぞれね」
「趣味があるのね」
「男の人もね」
「そうなのね」
「私今日白地に花柄だけれど」
かな恵は自分の下着のことを話した。
「これもいい人いるのよね」
「いるわよ」
留奈はかな恵にも答えた。
「やっぱりね」
「そうなのね」
「そう、まあ付き合って彼氏さんがリクエストするなら」
「どの下着を着けて欲しいか」
「その時はね」
リクエストがあればというのだ。
「もうね」
「それに応えて」
「白でも黒でもね」
「花柄でもなのね」
「着けたらいいわ」
「そうなのね」
「そうしたら彼氏さんも喜んでくれるから」
だからだというのだ。
「いいと思うわ」
「そういうものね」
「これは下着だけじゃなくてね」
「ファッション自体がなのね」
「そうでしょうね」
「何かコスプレみたいね」
理虹は留奈の話を聞いてこう思った。
「それだと」
「あっ、そうね」
留奈も言われてそれはと頷いた。
「確かに」
「そうよね」
「実際そうしたことする時は」
「コスプレする場合もなの」
「するって言うしね」
「そうしたやり方もあるのね」
「コスプレも好きな人いるしね」
留奈はこちらの趣味も否定せずに話した。
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