ハッピークローバー
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第三十五話 合コンに着る服その十
「男の子が好きなところもね」
「それぞれなのね」
「そうよ、それにあんたスタイル自体はいいし」
一華にさらに言った。
「お顔だってね」
「いいの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「もてるし今日会うね」
「彼にもなのね」
「もっと魅力見せられるわよ」
「そうなのね」
「絶対にね」
こう言うのだった。
「そう出来るわ」
「そうなのね」
「ええ、ただあんた下着はね」
富美子は一華のそちらの話もした。
「今日も上下白でしょ」
「えっ、わかるの!?」
「だって白の服に透けないからよ」
「色がなの」
「だからそれでね」
富美子は冷静な顔で話した。
「わかったわ」
「ちゃんと下にインナー着てるけれど」
「いや、着ていてもね」
それでもというのだ。
「黒とかだと夏はね」
「白い服だとなの」
「生地も薄いし」
夏ならというのだ、暑い為着る服の生地はどうしても薄くなるということだ。帝国海軍の軍服も夏は実は生地が薄いものを着ていた。
「だからね」
「透けるのね」
「その透けるのがないから」
それでというのだ。
「思ったけれど」
「実際白よ」
一華もその通りだと答えた。
「今もね」
「やっぱりね、その白の下着もよ」
「いいの」
「これが結構マニア心をそそるらしいのよ」
「そうなの」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「いいわよ、それも」
「そうなの」
「まああんたまだ見せるつもりはないと思うけれど」
「それはまだ先よ」
一華自身それはと返した。
「彼氏さんそれもね」
「それなりにお付き合いして」
「そうなってね」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「はじめてなのね」
「いいって位よ」
「下着見せる段階にまで進むのは」
「本当にね」
「それじゃあまだまだね」
「ええ、けれど合コンってなると」
それに行くと思えばというのだ。
「自然とね」
「下着も選ぶわよね」
「見せる訳じゃないのにね」
「それいいみたいよ」
ここで理虹がこう言ってきた。
「見せる時でなくても勝負下着を着けることはね」
「そうなの」
「脱いでもいけるってね」
こう一華に話した。
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