緋弾のアリア ──落花流水の二重奏《ビキニウム》──
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水無月彩椰の近況
皆様お久しぶりです。『落花流水の二重奏』作者の水無月彩椰です。ここしばらく改稿作業もできておらず、またこうしてお話することもせずにいたのは、少々申し訳なく思います。ですので、いまの私が何をしているのか、良い機会だから改めて話そうという結論に至り、徒然なるままに、日暮らし、ぱそこんに向かひて、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつづっていこうとしている次第です。普段の堅苦しい文章とまるで異なるのは、いまが深夜だからでしょうか。深夜テンション。楽しいです。
さっそく本題に入りましょう。いまの私は、通信教育課程の芸術大学に在籍しております。そこで文芸創作の勉強をしているのですが、それを決意したのも今年の一月、共通テスト受験期直前でした。その時は立教大学や法政大学の文学部で、文芸に関して学ぼうかな……と思っていたのですが、突然にも気が変わり、一度は挫折した『小説家になる』という夢を、再び追いかけてみたい衝動に駆られたのです。
物書きさんなら分かってくださるでしょうけど、必ず一度は、目指すんですよ。小説家になりたい、って。あるいは自分の本を売りたい、作りたい、形として手元に残したい、もあるかと思います。私も例に漏れず、そうでした。二次創作の執筆途中に一時創作も手掛けたのですが、書籍化への欲求にまんまと惹かれてしまい、実力もたいして無いようなひよっこが、健気にも、愚直にも、目指していたのです。けれどやはり、諦めました。当時の私に文章力も無ければ、読者を面白がらせる設定も構成も、何も作れなかったのです。オマージュ作品ばかりの自作と自分の愚かしさに辟易して、そこで諦めました。弱いですね。
けれど私は、『自分の追い求める文章の在り方』を模索していたんです。いわゆる文体。私は、綺麗な文章が書きたいと思っていました。風景描写も心理描写も、耽美的で、けれど写実的な、そんな文章。私の師やライバルは、そういう文章が難なく(もちろんその裏面には、何年もの努力が滲んでいることでしょう)書けていて、自分の文章にはそんな華が無いから、せめて真似でもして、少しでも追いつきたかったんですよね。だから、真似しました。文体をそれっぽく真似して、辞書を引いて様々な語彙を覚えて、自分なりに頑張りましたよ。けれど感性だけは、真似しようがありませんでした。だって感性というのは、その人の心情とか経験とかからくるもので、十人十色なんです。文章には感性が色濃く出ます。感性は文章に特有の彩りを与えて、読む人を時に感嘆させるものなんです。そんなの、真似できませんよ。そりゃそうです。
ただ強いて言うならば、私の文章に対する信条は、『リアリティと綺麗さ重視』ですから、いま思えばそれが功を奏したんでしょう。それだけを目指して、必死に表現を脳髄から絞り出したものは、まさに私の信条そのものでした。原石というには少し丸くて、宝石というにはいびつすぎる、まだ洗練されていないものでした。だからその文章は、書くのが酷く苦痛だったのです。いびつなものを咽喉から吐き出せと言われて、スムーズに吐き出せます? 最低限、整っていなければ難しいでしょう。そんなものです。
だから私は、それを磨くことに決めました。それが改稿前の『落花流水の二重奏』なんですよ。あれだけ書けば、嫌でも文章力は伸びます。彩斗とアリアの恋路を描いたこの作品だからこそ、心理描写も、それを彩る風景描写も、こだわらなければいけなかったのです。そして私は、私の実力相応の形でこだわり続けました。回を追うごとに文章は洗練されて、最初の頃に粗が目立ち始めました。気になりますね。改稿作業をいきなり始めたのは、そういうわけなんですよ。前にも話しましたが。そして現在、それは『恋篝Ⅰ』まで進んでいます。同時に、ここで停滞してもいます。理由は次の通り。
私、再び書籍化の夢を追いかけ始めたと言ったじゃないですか。書籍化を目指すには作品を書かないといけないわけで、そうなると、二次創作には構ってられなくなるんですよね。どれだけ書きたくても。だから仕方なしに、改稿作業を打ち切りました。そして、本気で書籍化を目指すいまの私が、本気で文章にこだわりぬいた、そんな作品を、現在進行形で執筆しています。芸術としての美しさを文章に見出す――純文学というジャンルがありますが、それを書いています。まさに文章の美しさを追い求める私にぴったりのジャンルでしょう? 物語の内容自体は、これは、ライト文芸ですけどね。
『鏡鑑の夏と、曼殊沙華』というタイトルです。田舎の郷愁と夏の哀愁をテーマにしました。『自分の思い描く夏』『夏休みの過ごし方』を探しに帰郷した主人公が、そこで幼馴染と再会するところから物語が始まります。夏休みの田舎町で起こる、幼馴染とのノスタルジックな純愛作品です。キャッチフレーズは、「――あの夏の眩しさだけは、覚えていた。」誰か一人くらいは、聞いたことあるかな。まずはこの作品で書籍化を目指します。ここまで綺麗な描写をする作品は、そんなに見かけないでしょう。描写だけでなく物語にもこだわっているので、二重奏を読む代わりにこちらもどうぞ。
『鏡鑑の夏と、曼殊沙華』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/390403841/448597798
まぁそんなわけで、現在の私はどんなことをしているのか、少し紹介できましたかね。ぶっちゃけ二次創作もしたいのが本音ですが、二次創作ってお金になりません。『落花流水の二重奏』とか同人誌化して、それを皆さんが買ってくださるなら本当にうれしいですけど、まだ完結もしていないし。一時創作のインセンティブを得るか、ココナラなどのスキル販売サイトで依頼を集めて、うまく副業にするしかないんですよねぇ。それもこれも、いまの私の技術だからこそできるのであって。それは素直に嬉しいし依頼が来るのもありがたいですけど、けどいちばんは、書籍化したい。そして一区切りつけて、二次創作も完結させるなどしたい。色々と忙しいです。数年なんてものじゃ、ぜんぜん足りません。
本当に二重奏が読みたくなったら、感想欄や私のTwitter(https://twitter.com/aya_shogi)にて催促ください。需要があると分かればガチで書きますので。まぁ今日は、その需要を再確認したところですけどね。『落花流水の二重奏』、週間UA数が『緋弾のアリア』二次創作(のストーリー・世界観に準拠しているもの)のなかで最も多いです。累計PV・UA数でもトップなので、本当に嬉しかったです。ありがとうございます。余裕さえあれば少しくらいは書くかもしれません。いまは忙しいけど。
そんなこんなで、水無月彩椰でした。色々とご迷惑おかけします。けど応援してくだされば嬉しいです。またいつかお会いしましょう。その時は果たしていつになるやら……。
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