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八条学園騒動記

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第六百七十話 戦い終わって日が暮れてその六

「マッコリは甘いんだ」
「お米のお酒だからかな」
「それで濁酒だしね」
 このこともあってというのだ。
「かなり甘いんだ」
「それで辛いものに合うんだ」
「韓国じゃうんと辛い料理を食べて」
 唐辛子で味付けされたそれをだ。
「甘いマッコリを飲むんだよ」
「その組み合わせなんだ」
「それでどんどん飲んで食べるんだ」
 焼肉を食べながら話した。
「あっちじゃね」
「そうなんだな、しかしな」
 今度はライゾウが肉を食べつつ言ってきた。
「その組み合わせって太るな」
「お肉と甘いもので」
「確実にな」
「けれど昔から韓国人はそんなに太ってないよ」
「そうなのか」
「あそこは昔から連合でも有名な大食の国だけれど」
 かなり食べる者が多いことで知られる連合の中でもというのだ。
「けれどね」
「痩せてるんだな」
「市民の人達は」
「連合はそっちも気をつけてるけれど」
 肥満にもというのだ。
「カロリー考えた食べものとかばかりで」
「そうだよな」
「連合はそうだね」
「昔からね」
 そうしたことが今よりも考慮されず技術も進歩していなかったがというのだ、千年の間にそちらも進歩したのだ。
「そうだったんだよ」
「かなり飲んで食ってもか」
「痩せてたんだ」
「うん、肥満度はね」
 韓国のそれはというのだ。
「伝統的になんだ」
「低かったのか」
「そうなんだ」
「ちなみに一番高かったのはアメリカで」
 連合で知らぬ者はないこの国でというのだ。
「ナウルやトンガもなんだ」
「太ってる人多かったか」
「そうだったんだ」
「うん、あと中国やメキシコやブラジルもそうで」
 こうした国々もというのだ。
「オーストラリアもだったんだ」
「食ってるものの関係だな」
 ライゾウはすぐにこう察した。
「カロリーの高いものばかり食ってたな」
「こうした国々はね」
「やっぱりそうか」
「うん、そしてね」
 そのうえでというのだ。 
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