| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三十五話 合コンに着る服その六

「田亀何とかさんとかな」
「その人作者さん?」
「そうだよ、ホモってのはそっちでな」
「ボーイズラブはまた違うのね」
「あれは美化しまくって奇麗に描いてるんだよ」
 明男はこちらのことも話した、ただし主観に基づいてである。
「またな」
「そうなの」
「それでホモはな」
「ブリーフなのね」
「そうだよ、生徒を守る為に髭と体毛だらけでガチムキの先生がな」 
 その田亀先生の作品の話をするのだった。
「ヤクザ屋さんになんだよ」
「それ女の先生じゃないのよね」
「女の人に濃い髭生えないだろ」
「生えることは生えるけれどね」
「うっすらとだろ」
「産毛位よ」
 ロシア等寒冷な気候では生える、寒さへに対する為にだ。
「生えるにしても」
「そうだろ、だからな」
「男の先生ね」
「その先生が生徒の目の前で、でなんだよ」
「それでその先生がブリーフだったのね」
「あと別の作者さんでもっとキモい作品があったんだよ」
 明男はゲームをしつつ画面に目をやりつつ忌々し気に話した。
「夢みたい今先生にとかな」
「それがタイトルね」
「それが絵柄もキモかったんだよ」
「それでそこでもブリーフだったのね」
「それも白だったんだよ」
「だからブリーフを嫌いで」
「白は特にな」
 この色がというのだ。
「嫌いになったんだよ、見ていると思い出すんだよ」
「その漫画を」
「ああ、だからブリーフは穿かないからな」
 絶対にというのだ。
「俺はな」
「そこまで嫌いなのね」
「嫌いじゃないんだよ」
「じゃあ何よ」
「トラウマなんだよ」
 そちらだというのだ。
「俺の場合は」
「そうなのね」
「だからな」
 それ故にというのだ。
「絶対にだよ」
「ブリーフは穿かないのね」
「特に白はな」
「昔は普通だったみたいだけれど」
「今は違うだろ」
「そうみたいね」
「だからだよ、トランクスかな」
 若しくはというのだ。
「ボクサーだよ」
「そっちなのね、明男は」
「それで決めたい時はな」
「ボクサーね」
「そうだよ、ただな」
「ただ?どうしたの?」
「褌もいいよな」 
 明男はゲームをしつつこうも言った。
「そっちもな」
「褌もなの」
「ああ、ただあれ穿くまでにはな」
 姉に真顔で話した。
「俺は至ってないな」
「褌を穿くにはなの」
「ああ、褌は大和男子の下着だろ」
「日本古来の下着よね」
「それを穿くにはそれなりの人間にならないとな」 
 真顔のまま話していく。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧