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イベリス

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第六十六話 感染症の怖さその十一

「そうした場所にお店があるとね」
「お客さんも多いわね」
「だからこのお店もね」
「お客さんが多いから」
「繁盛してるのよ」
「場所のよさが大きいのね」
「ええ、味もよくてね」 
 それでというのだ。
「お値段も手頃だしね」
「余計にいいのね」
「そう、しかもサービスもいいし」
「店員さんの」
「あの人プロよ」
 新しい客に気さくな笑顔でアイスを出す青年を見て話した。
「プロの商売人よ」
「このプールの」
「ここ八条プールでしょ」
 経営の話もした。
「八条グループの企業でしょ」
「じゃああのお店も」
「そう、八条アイスのね」
 それのというのだ。
「お店よ」
「八条アイスも全国に展開してるわね」
「あのグループ外食にも力入れてるでしょ」
「チェーン店でね」
「牛丼やお寿司やパスタや中華料理にね」
「ステーキのお店もあるわね」
 咲も言った。
「焼肉屋さんもあって」
「居酒屋もね」
「色々やってるわね」
「それでアイスもね」
 こちらもというのだ。
「お店あって」
「その八条アイスのなのね」
「お店でね」 
 それでというのだ。
「スタッフの人がね」
「お店やってるのね」
「八条グループはホワイトで評判で」 
 その経営や待遇はというのだ。
「社員教育もしっかりしているから」
「ああしてなのね」
「接客もいいのよ」
「味もよくて」
「いいお店よ、しかも他にもお店あるわね」 
 見ればそうなっている。
「スナック系のね」
「ラーメンとかおうどんとかクレープとかね」
「カレーもあるわね」
「そういうところもなのね」
「そう、八条グループのお店だから」
 それでというのだ。
「味もいいし接客もね」
「いいのね」
「安心出来るわ、たまに酷い接客のお店あるでしょ」
「ええ、本当にたまにね」
 咲もそれはと応えた。
「店員さんが変な人で」
「お客さん睨んだりね」
「そんなお店あるわね」
「そんなお店に行きたくないでしょ」
「ええ」 
 絶対にとだ、咲もアイスを食べながら答えた。 
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