イベリス
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第六十六話 感染症の怖さその六
「それでね」
「お巡りさんも清潔で」
「そういうこと求めて来ないから」
「安心していいのね」
「亀有の方の人でもでしょ」
「ああ、あの漫画の」
「あのお巡りさん滅茶苦茶だけれど」
その破天荒さが作品のウリでもあった。
「けれど賄賂は求めてないでしょ」
「汚職はしてなかったかしら」
「幾らとんでもないことをしてもね」
そうであってもというのだ。
「そうしたことはしていないし」
「リアルのお巡りさん達もなのね」
「特に婦警さん達は真面目だから」
「安心してなのね」
「助けてもらえばいいのよ」
「信用出来るのね」
「そうよ、まあ警察をやたら悪く言う人なんてね」
世の中そうした者いたりするがというのだ。
「大抵変な人だから」
「ヤクザ屋さんとか?」
「あと過激派ね」
「ああ、ヤクザ屋さんも危ないけれど」
「こうした人達もよ」
「警察を悪く言うのね」
「だって邪魔だから」
愛は実に素っ気なく言った。
「自分達が何かするのにね」
「警察が邪魔なのね」
「革命だとか言ってもやるのって暴れたりとかでしょ」
「最悪テロとか」
「そういうの警察が許す筈ないでしょ」
「テロなんか特にね」
「だからよ」
そうしたことを目論んでいる者達はというのだ。
「警察を嫌ってね」
「悪く言うのね」
「そうよ、警察を変に悪く言う人程ね」
「よく見た方がいいのね」
「ヤクザ屋さんかよ」
若しくはというのだ。
「過激派よ、最悪とんでもない国と関係あるから」
「北朝鮮とか?」
「あるわよ、ああした人達って平日のお昼からデモしてるけれど」
それこそ沖縄の基地の前では常駐している。
「働かないでどうして生きてるの?」
「生活費とか」
「変な人になると基地の前にテント置いてるけれど」
その沖縄のことである。
「そうしても食べるにはよ」
「お金必要ね」
「そう考えたらね」
「お金の出所考えたら」
「そうしたらね」
それこそというのだ。
「胡散臭いわよ」
「働いていないでどうしてああできるか」
「そのことも考えるとね」
「過激派には気をつけないと駄目なのね」
「だって革命起こして何人死ぬのよ」
愛はこれまたあっさりとした口調で話した。
「一体」
「物凄く死ぬわよね」
「フランス革命で百万よ」
「凄いわね」
「ロベスピエールなんて物凄い殺してるね」
ジャコバン派を率いたこの独裁者はというのだ。
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