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イベリス

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第六十六話 感染症の怖さその三

「自動販売機とかコンビニでね」
「飲みもの買うのね」
「そうしてね」
「その方がいいのね」
「そうよ、兎に角生水はね」
 この水はというのだ。
「駄目よ」
「そうよね」
「だから飲まないでね」
「そうするわ」
 咲も頷いた、そうしてだった。
 電車から降りるとすぐに自動販売機で飲みものを買った、愛もそうしてそのうえで二人で飲んでからだった。
 プールに向かったがここで愛にぼやいた。
「自動販売機って高いわね」
「スーパーと比べるとね」
「そうよね」
「コンビニも高いのよ」
 愛はこちらもと話した。
「だから安く買おうと思ったらね」
「スーパーね」
「そこで買ってね」
「そうしたらいいのね」
「そう、スーパーは庶民の味方よ」
 こう咲に話した。
「だから私ものを買うならね」
「スーパーなの」
「お家の傍のね」
「そこで買ってるの」
「そうしてるの、半額もあるし」
「半額ね」
「半額は魅力よ」
 愛は咲に真顔で話した。
「だからね」
「それでなのね」
「安く買いたいならね」
 それならというのだ。
「スーパーよ」
「そのこと覚えておくわね」
「そうしてね」
「わかったわ、じゃあ今からね」
「プール行こうね」
 愛も言ってだった。
 こうした話をして二人でプールに向かった、そしてプールに入ると更衣室で水着に着替えたのだが。
 咲は愛の水着を見てすぐにこう言った。
「この前買った」
「その水着よ」
 愛はすぐに答えた。
「そうよ」
「そうよね、私もね」
「百貨店で買った水着ね」
「それなの、似合うかしら」
「いいわよ、ただね」
 ここで愛はこう言った。
「咲ちゃん私から離れないでね」
「いつも一緒にいないと駄目?」
「一緒だったらね」
 それならというのだ。
「変に声かける人もいないから
「だからなの」
「水着だと肌の露出が多いからね」
「それで声をかける人も多いのね」
「だからね」
 それでというのだ。
「ここではね」
「いつも一緒なのね」
「一緒にいてね」
 そうしてというのだ。
「声をかけられてもね」
「それでもなのね」
「二人で遊んでるからって言って」 
 それでというのだ。 
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