まともに相手にしてもらえなくて・・ おまけにブスといわれて
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秋になって、高校の学園祭の準備の際、私は、厄介者なのだろう資材の買い出しに行かされて、久美も同じようで、一緒に出掛けていた。
ショッピングセンターに入る時、以前、十和姉さんにつきまとっていたN高の奴ら3人組がゲームセンターのほうに入って行くのを見かけた。
「あっ あいつ 十和姉さんに昔から付きまとっている奴だ。十和姉さん、断っているのにしつこいんだよー サナ 知っている? 殿山覚《とのやまさとる》」
「ウン 前 見かけたことある しょーもない奴だよね」
買い物を済ませて出てきた時、ゲームセンターのガラス越しにあいつ等が2人の女の子を取り囲んでいるのが見えた。まだ、中学生らしかった。トイレに行った久美を待っている間、私は、しばらく見ていたんだけど、何か困っている様子だった。すると、十和姉さんがあわてた様子で入っていくのが見えたのだ。
「久美 ごめん ウチ 用事思い出した。これ、ウチの分 一緒にクラスに届けて お願い」と、戻ってきた久美に頼んだ。一瞬、十和姉さんになんかあったんだと思っていた。
「えー なんだよー 用事って そんなに急ぎなんかー」
「ウン お願い 頼む」と、無理やり頼んで、久美が行くのを確認してから、十和姉さんの後を追って行った。やっぱり、十和姉さんと2人の女の子はあいつ等に囲まれていた。私は、その場に行くと
「おっ お前 十和子の連れだよなー 十和子 気聞かせて、呼んでくれたのかー こいつはいいやー」と、サトルが私を見て言ってきた。
「サダ どうして・・ここに」十和姉さんがびっくりしたように・・
「いいじゃぁないか この子等がカラオケに連れて行ってくれってんで これから、皆で行くとこなんだよ」
「違うんです この人達がゲームの邪魔をしたから、お詫びにカラオケに付き合えって、無理やり・・お姉もここに呼び出せって・・」
「あのさー ウチが付き合うから この子達は帰してあげて まだ 中学生みたいじやない 半泣きだよ」
「サダ」と、十和姉さんが私を見てきたので、うなずいて返した。
「わかったわ ウチとサダで一緒に行くから、妹たちは帰してー」
「おお まぁ いいっかー 泣かれても困るしな 十和子が一緒なら」
と、私等2人とあいつ等3人で行くことになってしまった。そして、しばらくは、普通に歌っていたんだけど、だんだんと肩とか脚を触ってきていて、そして、私達は、男に後ろから押さえつけられて・・。抵抗したり、叫んでいたりしたけど、力づくだった。私達は体操服のハーフパンツだったんだけど、それもずり下げられて・・。その時、サトルがズボンを下げて、十和姉さんの足もとに寄って、ショーツに手を掛けていた。私は、思わず
「てめぇー そんなお粗末なもので、ウチ等を満足させられると思っとんかー 自信ないんやったらヤメとけー ウチ等が言いふらしたら笑いモンやぞー それ以上、やったらナ ウチ等のグループを知っとるんじゃろー 外も歩けんようになるぞー その覚悟はあるんやろナ!」と、叫んでしまった。
「ウッ こいつ 気持ち悪い 眼むいとんやん・・」と、サトルの動きが止まった。そして、私を押さえつけていた男は身体を放していた。男達はお互い、顔を見合わせて、黙ったまま部屋を出て行こうとしたので
「十和姉さんに、もう、付きまとうんじゃぁないぞー 姉さんの妹にもなー 今日のこと忘れてやるから・・でないと、グループのみんなが黙ってないからな」と、逃げるようにしていたあいつ等の後ろから、言葉を浴びせていた。
「サダ ・・・ あんた 根性座っとるね びっくりしたわ あんたが叫ぶとこ、ウチも聞いていて怖かったわ」
「ううん ウチも怖かったよー 必死やった でも、あいつが臆病者のしょうもない奴だってわかってたしね」
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