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八条学園騒動記

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第六百六十九話 勝ったということにしてその九

「煮てもよいが」
「危ないよな」
「すぐに傷むから」
「しかも虫もおるからな」
 寄生虫の心配もあるというのだ。
「だから尚更じゃ」
「ああ、虫な」
「そっちもあるね」
「だから余計にか」
「内臓は食べなかったんだ」
「左様、しかし内臓を食うことはじゃ」
 生きもののそれをというのだ。
「実にじゃ」
「いいんだね」
「そうなんだな」
「左様じゃ」
 その通りだというのだ。
「これがのう」
「じゃあ野上君もか」
「ホルモン好きでいいんだね」
「非常によい、美味いしじゃ」
 それに加えてというのだ。
「身体にもよい」
「いいこと尽くしだな」
「そうだね」
「コレステロールは高いが」
 それでもというのだ。
「実によい、わしもよく食べるな」
「そういえばそうだな」
「博士内臓もよく食べるね」
「だから野上君もな」
「ホルモン食べるといいですね」
「うむ」
 その通りだというのだ。
「是非な」
「じゃあそうします」
「ではな」
「他の部分も食べて」 
 ホルモン以外もというのだ。
「それで、です」
「ホルモン系もじゃな」
「食べます」
「そうするとよい」
「ビールも飲んで」
「焼肉はビールか」
「駄目ですか?」
 博士が微妙な顔になったので尋ねた。
「ビールは」
「いや、よいが」
「それでもですか」
「ただわしが今はな」
「ビールって気分じゃないですか」
「それでじゃ」
 その為にというのだ。
「今な」
「どうかってなったんですね」
「それだけじゃ」
「そうでしたか」
「だが焼肉にビールもな」
 この組み合わせもというのだ。
「確かにじゃ」
「いいですね」
「ワインもよいがな」
 焼肉にはというのだ。
「そして何と言ってもマッコリじゃ」
「ああ、焼肉は韓国料理だからですね」
「他に辛い料理も注文してな」
 韓国料理のそれをというのだ、この時代の韓国料理は赤だけでなく緑に黄色、青、紫、橙、黒、白と様々な唐辛子を使ってカラフルである。 
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