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夢幻水滸伝

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第二百五十三話 兎族の仙人その五

「工場主も強い」
「そうですね」
「彼等は産業の発展を望んでいます」
「今以上に」
「今それぞれの街の仲はお世辞にもよくないですが」
「それでもですね」
「商業も工業も平和であってこそ栄える」
 郭はこのことを述べた。
「ほな僕が治めたら平和になって栄えることを知ったらな」
「彼等はこちらにつきますね」
「支持してくれますね」
「そうなりますね」
「そうなる、そして商人や工場主でなくてもな」
 そうした所謂資本家と言われる立場にある者でなくともというのだ。
「普通に働いてるモンはや」
「平和を望みますね」
「平和な中で働いていたい」
「そう願いますね」
「そうなるからな」
 だからだというのだ。
「ここはや」
「はい、是非ですね」
「勢力を拡大させつつです」
「善政を敷かれますね」
「郭様としては」
「そして政の話をどんどんや」 
 郭は周りの官吏達に笑って話した。
「広州とかに伝えるんや」
「そうしますか」
「そうして彼等の支持を得る」
「そうするのですね」
「そうするわ、広州も他の街もな」
 その様に鳴る様にするというのだ。
「そしてや」
「勢力に収めますね」
「そしてこの広東省の中心部を掌握する」
「そうされますね」
「そうするで、あとモンスターや賊の征伐に力を入れんとな」
 郭は腕を組んでこうも言った。
「軍を用いて」
「軍も整ってきましたし」
「これまでは郭様が主に退治に出られていましたが」
「これからは軍を用いられますか」
「勢力が大きくなって僕がしょっちゅう出てたらや」 
 モンスターや賊の退治にというのだ。
「政が滞りかねん様になったからな」
「だからですね」
「これよりは軍を用いて」
「そうして退治していきますね」
「あと冒険者に依頼も出す」
 そうもするというのだ。
「ギルドを通じてな」
「冒険者も用いますか」
「これからは」
「そうもしますか」
「軍だけやなくてな」
 彼等に加えてというのだ。
「街や村の中は主に警察を用いてな」
「そうしてヤクザ者達を取り締まり」
「モンスターや賊が入らない様にしますね」
「それと共にな」
 警察と合わせてというのだ。
「平原や海や川、森とか山に出てや」
「民を脅かすモンスターや賊はですね」
「軍で退治する」
「そうしますね」
「そや、これはどの星のモンでもやってるな」
 軍を用いてのモンスターや賊の退治はというのだ。
「そやな」
「はい、それはです」
「まさにどの方も行っています」
「そうでなくても確かな勢力はそうしてます」
「自分達を守る為に」
「そうしたことをせんとな」
 さもないと、というのだ。 
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