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社会のダニ

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第三章

「どう見てもあの国が悪いだろ」
「一方的に侵略してるんだぞ」
「虐殺や略奪の話出てるだろ」
「それであっちは一歩も引かないつもりだろ」
「そのことスルーか?」
「あの国寄りだな」
「いつもおかしなこと言うが今回特に酷いな」
 多くの者がこんなことを言った。
「そういえばあの国あいつが好きな国の本当の親分だな」
「ああ、初代の国家元首があの国の軍隊にいたな」
「首領様な」
「日本に追い立てられて逃げ込んだな」
「それで実はあの国が親分なんだよな」
「他の国との関係も言われてるけどな」
「本物の親分はそうだな」
 このことは話された、そのうえで考えられた。
「じゃああいつあの国と関係あるかもな」
「あっても不思議じゃないな」
「元々テロ支援国家系の団体とも関係が言われてるしな」
「金貰ってるか?」
「ちょっと公安に通報しとくか」
「その方がいいだろ」 
 こうした話になって実際にだった。
 公安に通報する者も出た、だが。
 公安はプロである、彼等は既に江田のことをマークしていた。
「あの男はあからさまに怪しいからな」
「ええ、インターネットで話が出る前からです」
「我々はあの男をマークしていました」
「テロ支援国家系の団体や過激派とも関係が噂され」
「共謀や資金提供の話もありました」
「そして今回は侵略を行っている国の擁護です」
「あの国は日本にも攻撃を言っています」
 侵略を行うと共にだ。
「世界第二位の軍事力を持ち化学兵器を所有しています」
「そして核兵器もあります」
「あの国の動きは警戒すべきです」
「今現在は特にです」
「その中であの国との関係が深いとなると」
「もう放置出来ないですね」
「あの男はジャーナリストではない」
 公安の上層部は見極めた。 
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