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八条学園騒動記

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第六百六十八話 敵は必ず敗れるその一

                敵は必ず敗れる
 艦長は乗艦が機械龍に締め付けられる状況の中艦載機や陸戦隊での攻撃を続けさせていた、そのうえで話した。
「ダメージの状況はどうだ」
「はい、まだです」
 副長が答えた。
「装甲が損傷を受けているだけで」
「艦全体はか」
「ダメージを受けてはいません」
 そこまで至っていないというのだ。
「ご安心下さい」
「ならいい、ではだ」
「このままですね」
「攻撃を続けさせるのだ」
 艦載機や陸戦隊にというのだ。
「そうするのだ」
「そうしてですか」
「機械龍を倒す、連合軍は天本博士にもな」
「敗れないですね」
「それを見せてやるのだ」
 他ならぬ博士にというのだ。
「そうしてだ」
「そのうえで、ですね」
「連合軍は強い、国土と市民を護る力がある」
「それを見せますか」
「そうだ、それをな」
「博士に勝ってですね」
「見せてやるのだ、例え締め付けられてもな」
 機械龍の巨体にというのだ。
「反撃をだ」
「行いますね」
「方法はある」
 攻撃のそれはというのだ。
「締め付けられてもな」
「今の様にですね」
「それはこうしてだ」
「艦載機や陸戦隊を出して」
「攻撃させる、如何に博士が凄くともだ」
 人類を超越した力を持っていてもというのだ。
「我々には我々の技術とだ」
「知恵がありますね」
「人間の知恵を甘く見るな」
 艦長は強い声で言った。
「博士の知能指数は二十万だが」
「我々でもですね」
「三人寄れば文殊の知恵だ」
「そう言われますね」
「人は一人一人では弱いが」
「集まれば」
「それだけでかなりの力になる」
 こう言うのだった。
「まさにな」
「そうですね」
「だからな」 
 それでというのだ。
「ここはだ」
「この様にして戦いますね」
「そうだ、巨砲や主砲で攻撃が出来なくてもな」
 それでもというのだ。 
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