イベリス
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第六十四話 期末テストその四
「何があってもな」
「それはよね」
「そうだ、そんなことをしたらな」
「すぐに身体を壊すわね」
「そうなるからな」
「止めることね」
「あと咲は吸わないがな」
それでもというのだった。
「煙草それにシンナーや麻薬なんてのはな」
「もっとよね」
「したら駄目だ」
こうしたことはというのだ。
「煙草は犯罪じゃないがな」
「身体壊すから」
「だからな」
それでというのだ。
「本当にな」
「そうしたものも駄目ね」
「ああ、普段から体調に影響が出るんだ」
「煙草にしても」
「そうだ」
「煙草は毒っていうけれど」
「実際だからな」
その言葉はというのだ。
「身体にいいことはないぞ」
「何一つととして」
「そうなんだ、だから二十歳になってもな」
それでもというのだ。
「煙草は吸わない方がいい」
「だからお父さんも吸わないのね」
「お父さんは吸ったことがないんだ」
「一本も」
「そうだ、昔勧められたことはあった」
それはというのだ。
「しかし断ったんだ」
「身体に悪いから」
「それがわかっていたからな」
それ故にというのだ。
「一本もだ」
「吸わなかったのね」
「生きていてな」
「そうなのね」
「ああ、だからその分健康だ」
「やっぱりそうなのね」
「煙草を吸うとすっきりしたり頭が冴えるとか言うがな」
これは俗に言われていることだ。
「ストレス解消したりな」
「それは違うのよね」
「逆にニコチンが切れるとイライラするし身体には悪いしな」
特に肺に悪い、肺癌の要因にもなるしそれ以外の癌の原因にもなる。煙草はそこまで身体に悪いものなのだ。
「頭が冴えることもな」
「違うのよね」
「一本吸うと脳細胞がかなり死ぬんだ」
「逆にそうなるのね」
「だから吸わない方がいいんだ」
「頭の為にも」
「昔は誰もが吸っていたがな」
喫煙者が多かったというのだ。
「けれど今はかなり減ったしな」
「お父さんも吸わないし」
「咲もできたらな」
「二十歳になっても」
「吸わない方がいい、ましてシンナーや麻薬はな」
「問題外ね」
「そうだ、この二つはもうな」
それこそというのだ。
「最悪だ」
「高校に入ってからよく聞くけれどね、麻薬のことは」
「それだけ危ないからな、よく聞くということはな」
父はこのことも話した。
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