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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 

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第八幕その六

「旅行をしても」
「景色や名所に行って」
「美味しいものを飲んで食べてね」
「フィールドワークもしてよね」
 学問のそれもというのです。
「そうしてよね」
「うん、それでね」 
 そのうえでというのです。
「僕はね」
「楽しんでいて」
「それでね」
「旅行も満足しているのね」
「そうなんだ」
 実際にというのです。
「何も不満はないよ」
「そうなのね」
「本当にギャンブルはしないね」
「先生にとっては無縁のことね」
「これは断言するよ、恋愛や結婚よりも遥かにだよ」
 それこそというのです。
「僕にとってギャンブルはね」
「無縁のものね」
「一切ね」
「そうね、私も先生はね」
「ギャンブルはすべきでないとだね」
「思うわ」
 実際にというのです。
「だからね」
「これからもだね」
「先生はすべきでないわ、それに先生は絶対にね」
「ギャンブルの才能はないね」
「そちらに入るタイプでもないし」
 それにというのです。
「どう見たって相当に弱いから」
「どんな種類でも」
「ギャンブルと言っても色々あるわね」
「競馬、麻雀、花札、丁半、ルーレット、パチンコ、パチスロ、競輪、ボートってね」
「そのどれもにね」
「僕は合ってないね」
「ええ、やったって負けるわ」
 先生はというのです。
「だからね」
「やるべきじゃないね」
「若しやるなら止めるわ」
 その時はというのです。
「先生がしそうになったらね」
「まあそれはないね」
「先生本当にギャンブルに興味ないから」
「うん、競馬はイギリスでは貴族の趣味でね」
「嗜みの一つだったわね」
「けれどね」
「先生としてはよね」
「ギャンブルはね」
 これはというのだ。
「しないからね、昔から」
「それでギャンブル全般もよね」
「何かを賭けたことはないよ」
 一度もというのです。
「本当に」
「それはいいことよ」
「絶対に弱いしね」
「弱くて溺れたらね」  
 そうなればというのです。
「もうね」
「それこそだね」
「大変なことになるわ」
「僕自身もそう思うよ」
「そう、だからね」 
 それ故にというのです。
「これからもね」
「ギャンブルはしないわね」
「そうしていくよ」
「それがいいわ」
 お静さんもそれはと頷きました。 
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