仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第五百五話 温泉も楽しみその十
「オールマイト様は手本にすべき方だと」
「先輩もそう言っておられました」
雪菜も続いた。
「あれだけ立派な方はそうはおられないと」
「それでいて偉ぶらないですから」
「そこからも立派だと言えますね」
ナーガとカナメも言葉で太鼓判を押した。
「あの方については」
「全く以てそうですね」
「尊敬すべき人は本当にいるな」
ユーミリアも述べた。
「そうした人こそ見ないとな」
「私もそう思うわ」
「私もよ」
シャルル=ジョバーニとモリーも同意見だった。
「あの人についてはね」
「他の人でもそうした人はおられるけれど」
「尊敬すべき人に巡り合えたら」
こう言ったのは新聞やよいである。
「その人をお手本にしないとね」
「自分を尊敬しろと真顔で言ったらかえって馬鹿にされるわよ」
タツマキは忌々し気に話した。
「けれどどれだけのことをしてもまだまだと言うなら」
「そうした人こそ尊敬されるわね」
「そうよ」
こうフブキに答えた。
「まさにね」
「そういうものね」
「自分を尊敬しろなんて」
そんなことはと言うのだった。
「恥ずかしくて普通は言えないわ」
「自分を知っていれば」
「どれだけ恥ずかしいことをしてきたか」
「そのことを思えば」
「だから言えないわ」
普通の者はというのだ。
「口が裂けてもね」
「それも冗談でも」
「そうは言えないわ」
例えそうでもというのだ。
「本当にね」
「そうしたものね」
「そういえば霊幻さんも言わないわね」
暗田ヒメも言ってきた。
「そうしたことは」
「あの人は意外とわかっているわよ」
タツマキはヒメに話した。
「人としてのことがね」
「だからなのね」
「恥ずかしいことは言わないわ」
「そうよね」
「あれで彼のことをいつも気にかけてるし」
茂夫のこともというのだ。
「根は悪い人じゃなしね」
「わかっている人ね」
「だから言わないわ」
「というか自分を尊敬しろなんて」
一乃瀬志乃もどうかという顔であった。
「言ったらそれで全てが終わるわ」
「それも真顔ですと」
静も言った。
「尚更ですね」
「ええ、信じれない程恥知らずで」
そうしてというのだ。
「愚かよ」
「そうですよね」
「そんなことを言ったら」
それこそというのだ。
「逆に誰からも尊敬されないで」
「軽蔑されますね」
「そうなるわ」
「私もそう思います」
静は湯舟の中で答えた。
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