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レーヴァティン

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第二百五十七話 酒の後でその三

「しかもあっけらかんとしてるなあんた」
「隠すつもりはない」
 英雄は無表情で答えた。
「一切な」
「それで病気に気をつけたらな」
「それは当然だ」
「ほなええわ。奥さん何人もおって娼館に行ってもか」
「そうか」
「うち等に何もせんしな」
「仲間は仲間、妻は妻でだ」
「娼婦の人は娼婦の人ってことやな」 
 英雄に対して問うた。
「そういうことか」
「そうだ、俺は誰でもよくはない」
 相手をする女はというのだ。
「選んでいる」
「相手の人はな」
「そうだ、だからな」
 それでというのだ。
「セクハラ等もな」
「せんな」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「絶対にな」
「それがいいのよ、もう誰でも手当たり次第でセクハラもしていやらしい目で見てね」
 奈央が言ってきた、今度は。
「そうしたことも言ってくる」
「そうした奴はか」
「女の子に嫌われるわ」
「そうなるか」
「けれどあんたはそういうの好きでもね」 
 女好きでもというのだ。
「はっきりしていて筋が通ってるいるから」
「いいか」
「ええ別にね」 
 これといってというのだ。
「本当にね」
「そういうことか」
「剥き出しでもないから、それにあんたの顔はね」
 英雄の無表情も見て話した。
「そうした感じに見えないしね」
「それはよく言われるな」
「そのこともあるから」
「お前等も嫌わないか」
 英雄が好色でもというのだ。
「特に」
「そうよ、だから安心してね」
「嫌われるより好かれる方がいい」
 英雄も言った。
「それならな今夜もな」
「飲み過ぎないとなのね」
「行って来る」 
 娼館それにというのだ。
「そうしてくる」
「ほな楽しんで来るんやな」
 耕平はスパゲティを食べながら笑顔で言った。
「好きな位」
「そうでありますな、まあわし等は行きませんが」 
 峰夫はピザを食べながら話した。 
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