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八条学園騒動記

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第六百六十六話 巨砲からその八

「もうじゃ」
「どうしようもないですね」
「それでどう終わる」
「本当にふざけるなという結末か」
「中断でじゃ」
 おおむね作者が終わらせられなくなって放り出してそうなる。
「そのままじゃ」
「終わりですね」
「そうなるからな」 
 だからだというのだ。
「無敵ラスボスはじゃ」
「無敵主人公より酷いですね」
「左様、ストーリーが成り立たずにな」
 そうなってというのだ。
「まさにそのキャラだけがやりたい放題するだけのじゃ」
「そんなお話ですね」
「ストーリーも何もない」
 そうした作品にはというのだ。
「成り立たん」
「そもそもですよね」
「ストーリーも作品もな」
「それだけラスボスを無敵にしたら駄目ですね」
「誰も書かぬものを書くのが凄いのではない」
 博士は言い切った。
「誰も書かぬものを書くと駄目じゃ」
「邪道を書くなってことですね」
「そんなものは邪道じゃ」
 博士はまた言い切った。
「読者さんからの評価は壮絶になるぞ」
「大炎上ですね」
「まさにふざけるなとな」
 読者がそう思ってというのだ。
「抗議が殺到するわ」
「そうなりますね」
「敵は強くないと駄目じゃ」
「倒すべき敵は」
「乗り越えるべき障壁はな」
「それに打ち勝ってこそですね」
「真のヒーローじゃ」
 そうなるというのだ。
「まさにな、しかしな」
「無敵の敵はですね」
「作品のどのキャラが何をやっても倒せずな」
「殺しまくってやりたい放題なら」
「話はどうにもならんわ」
「無敵主人公なら動きますよね」
「それはそれでな、そして無敵主人公もある程度の素養がないとじゃ」
 創作者としてのそれがというのだ、創作を行うにしても何かしらの備わっているものがないと行うことは出来ないのだ。
「書けぬが」
「無敵の敵はですか」
「もう何がなくてもじゃ」
「書けますか」
「出鱈目に強くすればいいだけじゃからな」 
 その為にというのだ。 
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