ドリトル先生のダイヤモンド婚式
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第六幕その六
「勿論ね」
「そうよね」
「日本に来て観て知って」
そうしてというのです。
「あっという間にね」
「好きになったわね」
「そうなんだ」
先生にしてもというのです。
「あのチームもね」
「イギリスでは野球は盛んじゃないわね」
「サッカーやラグビーが盛んだよ」
「そうよね」
「けれどね」
それでもというのです。
「WBCにも参加する様になって」
「徐々にでもやる人は出ているのね」
「そうだよ、欧州でもね」
こちらでもというのです。
「少しずつでもね」
「広まっていっているのね」
「そうなんだ、そして僕はね」
「日本に来てからなのね」
「野球を知ってね」
そうしてというのです。
「阪神を好きになったんだ」
「そうなのね」
「毎年伝説になる様な出来事があるけれど」
「それは昔からよ」
「それでも華があるね」
「それが阪神よ、勝っても負けてもね」
どうあってもとです、お静さんは先生にお話しました。
「華があるのよ」
「そうしたチームだね」
「何があっても絵になるのよ」
「それは他のどんなスポーツチームにもないよ」
「世界の何処にも?」
「阪神だけだね」
どんなことがあっても絵になるチームはというのです、先生はお静さんと暖かい笑顔になってお話をします。
「僕の知ってる限り」
「そうしたチームなのね」
「勝ってもね」
それでもというのです。
「絵になってね」
「負けてもだね」
「それもまた絵になって」
そうしてというのです。
「スキャンダルでさえね」
「絵になるね」
「それでトレードで入った人や助っ人の人も」
所謂生え抜きでない人達もというのです。
「阪神のユニフォームを着れば」
「それでだね」
「そう、絵になるのよ」
そうなるというのです。
「そして阪神の人になるのよ」
「そうしたチームだね」
「だからバースさんもよ」
「阪神の人になったね」
「もう骨の髄までね」
「あの人は今でも阪神とファンの人達を愛しているね」
「そうよ、嬉しいことにね」
あの阪神を日本一に導いた最高の助っ人の人もというのです、お静さんもこの人のことを心から愛しているのです。
「そうしてくれているの」
「阪神の人になったから」
「今もよ、金本さんだってね」
「元は広島の人だね」
「けれどフリーエージェントで入団して」
「それからだね」
「阪神の人になったのよ」
生粋のその人にというのです。
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