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ハッピークローバー

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第三十話 部活をしてその十二

「人生だったのよ」
「大虐殺もしたし」
「ユダヤ人やロマニの人達にね」
「そうした人生だったから」
「それでよ」
「ヒトラーはああした人相になったのね」
「それだけ人相は大事なのよ」
 一華に強い声で話した。
「人相が悪い人には何かあるのよ」
「その人生や性格に」
「ええ、このことはよく覚えておいてね」
「わかったわ」
 一華も強い声で返事をした。
「よくね」
「そういうことでね」
「これからね」
「幸せなるには」
 その為にはというのだ。
「人の人相を見ることもよ」
「大事なのね」
「そうよ、卑しい顔とか悪い顔の人はね」
「人相がそうなら」
「そして特に目がね」
 それがというのだ。
「濁っていたりしたら」
「警戒ね」
「そうよ、その辺りのチンピラとか見るのよ」
「ああ、皆人相悪くて」
「目の光も悪いでしょ」
「そうね、あと不平不満とか悪口ばかり言ってる人も」
 一華は母の話から考えて述べた。
「顔立ちがね」
「悪いでしょ」
「もう何でも面白くなさそうで」
「目の光もでしょ」
「嫌なものね」
「文句ばかり言ってもよ」 
 そうしてもというのだ。
「よくないのよ、悪い言葉は相手を不快にさせて」
「自分も悪くするのね」
「不平不満と悪口ばかり言ってると」 
 そうしていると、というのだ。
「人相もね」
「悪くなるのね」
「そして心もね」
「悪くなるのね」
「お母さんの知ってる人で働かないで」
 母はどうかという顔で話した。
「奥さんに食べさせてもらっても奥さんに文句ばかりでね」
「それだけで酷くない?」
「いや、それで遂に奥さんに三行半突きつけられてね」
「離婚ね」
「それでお寺に修行に出されて三ヶ月修行させてもらって」
「普通そこで変わるわよね」
「それが変わらなくて」
 それでというのだ。
「そのお寺の宗派の仕組みの文句を言う様になったのよ」
「文句言わないでいられない人だったの」
「それで相変わらず働かくてね」
「奥さんいなくなったのに」
「その奥さんが出ていく時に」
「文句言ったの」
「爪切りまで持って行ったってね」
 その様にというのだ。
「言ったのよ」
「爪切りまでお世話になってたの」
「そうよ」
 その通りだというのだ。 
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