八条学園騒動記
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第六百六十五話 とんだ迷惑その三
「ですから」
「はい、それならですね」
「市民交流は絶対です」
「交流を経て理解してもらう」
「そして愛される軍隊であることですね」
「中央政府軍も各国軍もです」
少将はさらに話した。
「そこは同じですね」
「訓練より市民交流です」
「市民に我々のことを理解してもらい」
「そして愛される軍隊になる」
「それが連合軍ですから」
「例えゾロアスター級超巨大戦艦が使えずとも」
それでもというのだ。
「ここはです」
「是非ですね」
「代わりに働いてもらいますね」
「他の艦や部隊に」
「そうしてもらいます、博士への対処も必要ですが」
それと共にというのだ。
「それ以上にですね」
「市民交流は重要です」
「そして将兵への教育も」
「その次に訓練ですね」
「我々は」
「ダメージコントロールに」
その訓練の内容も話した。
「災害対策と」
「整備にです」
「そして戦闘ですね」
「訓練は三番目ですね」
「連合軍は」
「そうです、では源義経にはです」
この艦にはというのだ。
「是非です」
「出撃してもらいましょう」
「憂いなく」
「そうしてもらいましょう」
「是非共」
こう話してそうしてだった。
司令部の方でその艦の出撃を命じた、すると艦内が急に慌ただしくなった。
「それ来たぞ」
「博士との戦いだ」
「例によって喧嘩売ってきたが」
「やってやるか」
「ここはな」
「連合軍が弱いって言うがな」
セーラー服の兵士達が話していた。
「俺達を馬鹿にするなよ」
「俺達だって頑張ってるんだ」
「弱いって評価を覆してやる」
「俺達の強さ見て驚くなよ」
「連合軍馬鹿にするなよ」
兵士達は意気込んでいた、実は連合軍弱兵という評価は彼等にしても意識していることだ、それでそれを今言うのだ。
兵士達のそれを聞いた二十代後半の三等軍曹が言ってきた。
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