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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第五百三話 サファリパークその二

「何か不幸が俺ばかり選んで来るんだよ」
「それ私もよ」
 アクアも嫌そうに言った。
「お呼びじゃないのよ」
「何で来るんだよ」
「まさに不幸の神様に愛されてる?」
「それね」
 沈雲と沈華は今は悪意なく真顔で言った。
「あんた達見ているだけでわかるから」
「もう運がなさ過ぎだよ」
「だからね」
「僕達が見てもそう思うよ」
「不幸なぞ撥ね返せばいい」
 ベートーベンは腕を組んで言い切った。
「俺はそうして生きているが」
「いや、ベートーベンさんは他の人を思いきり巻き込むから」 
 美琴はこのことを指摘した。
「駄目よ」
「他の者のことを俺が考えると思うか」
「発想すらないってことね」
「俺はムジークと餃子を追い求めるだけだ」
 やはり腕を組んで言う。
「それのみだ」
「悪い人じゃないけれどね」
「そこが迷惑なのよね」
「どうもね」
 そど子とゴモヨ、パゾ美もこう話す。
「ベートーベンさんって」
「もうあくまで我が道を行く、だから」
「周りは絶対に見ない人だからね」
「けれど不幸を撥ね返すってね」
「いいわね」
 水奈と火奈はベードーベンのその考えと行動はいいとした、事実彼は常にそうしていつも日常を送っている。
「そのことはね」
「確かに迷惑だけれど」
「不幸って撥ね返せるんですね」
 智樹はベートーベンのその口調に真剣な目と等身で応えた。
「そうなんですね」
「運命自体がな」
「そうですか」
「運命は自分で切り開くものだな」
「はい、それは」
「それなら不幸もだ」
 これもというのだ。
「撥ね返すことだ」
「そうすればいいですか」
「そうだ」
 まさにというのだ。
「だから君もだ」
「不幸はですね」
「撥ね返せ」
 そうしろというのだ。
「いいな」
「わかりました、そうします」
「己が道を突き進めば不幸なぞ撥ね返せる」
「俺の道ですか」
「君の道は何だ」
「はい、エッチなことです」
 ここでまた二等身になって言った、顔もにやけて涎も垂らしている。
「俺の場合は」
「それならだ」
「エッチなことをですか」
「突き進んだら許さないから」
 横からそはらがむっとした顔で言ってきた。
「いつもだけれどね」
「ぶん殴るのかよ」
「殴るだけじゃ済まないから」
「というか智樹君の不幸ってそのスケペさが原因よね」
「話聞くとそうだよな」
「大抵な」
 佐藤と田中は一美の言葉に頷いた。 
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