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夢幻水滸伝

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第二百四十七話 獣の大軍その三

「僕は商人やないですが」
「それでもですね」
「お金の重要性はわかっていますし」
 それにというのだ。
「お金を得る手段も理解しており」
「それもありますね」
「獣やモンスター達もいます」 
 今や彼等の数は千匹に達している、どの獣やモンスター達も装備や食事、住まいを充分に配慮して育てている。
「それに今は」
「我々社員もですか」
「いますので」
「人手はですね」
「あります、彼等に貴方達に働いてもらい」
「利益を得ていますか」
「まずは鉱業にも進出し」
 そのうえでというのだ。
「そして出来れば鉱山自体を」
「得たいのですね」
「それが金や銀でもよく鉄もです」
「いいですか」
「塩でもです」
 岩塩である、山にある塩を掘るのだ。
「見付ければです」
「手に入れたいですか」
「塩は誰にも必要ですね」
「生きているならば」
「ですから必ず売れるので」
 そうしたものだからだというのだ。
「塩の鉱山を手に入れましても」
「大きな利益を得られますね」
「ですから」
「それもよしですね」
「そして港もです」
 これもというのだ。
「得ることを目指します」
「そちらの利益も大きいので」
「今は獣やモンスターを率いて湖や川に出たものを成敗していますが」
 獣やモンスターだけでなく賊達もだ、そこで降参した者達も仲間に加えてより大きな勢力になっている。賊達も罪が軽いとそうしている。
「湊で信頼も得ているので」
「だからですね」
「今は用心棒ですが」 
 南昌の港のというのだ。
「水運、貿易にも進出していますし」
「やがては港自体をですね」
「掌握して」
 そしてというのだ。
「そのうえで」
「そこからも利益を得ますね」
「そうします、鉱山はです」 
 再びそちらのことを話した。
「浮島の方も調べて」
「そうしてですね」
「仕事を得るか鉱山を見付け」
「採掘して」
「山自体を得ることも目指します、それに山は」
 こちらの話もした。
「林業もあります、獣やモンスター達はそちらも出来ますので」
「木の伐採や輸送も」
「モンスターの種類にもよりますが」
「そちらも出来ますね」
「ですから」
 その為にというのだ。
「あちらにもです」
「進出しますね」
「そうします、そしてです」
「そちらからも利益を得ますね」
「はい、ただ木は切るとそのままにせず」
 蒲はそちらの話もした。
「切った後は植林もです」
「そちらも行いますか」
「木がなくなった山は禿山になりますね」
 このことを言うのだった。
「その後は雨が降ると土が流れ」
「土石流ですか」
「災害の元なので」
「植林は行いますか」
「そうすれば木が山を流れる水を止めてくれて」
 そうしてというのだ。 
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