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ハッピークローバー

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第二十七話 お菓子を食べつつその十三

「凄いわね」
「重いわね」
「私朝はね」
 どうもという口調での言葉だった。
「あまりね」
「食欲ないのね」
「食パン一枚とかお茶漬けだけでもね」
「いいわよね、あんた」
「そうだからね」 
 朝はそれ位しか食べない時もあるからだというのだ。
「朝からお鍋ってね」
「重たいのね」
「そう思うわ」
 こう一華に話した。
「どうもね」
「そうよね、まあ国によって違うからね」
 食文化はとだ、理虹はこうも言った。
「人それぞれでもあるし」
「理虹はそうでね」
「韓国ではそうだってね」
「そうした人が多いって」
 その様にとだ、一華は理虹に話した。
「聞いてるわ」
「そうなのね」
「私もちょっと朝は食欲ないから」
「朝からチゲ鍋はないのね」
「無理よ、というか朝から大量のお肉やお野菜はね」
「それも熱くて辛い」
「抵抗があるわ」
 こう言うのだった。
「朝はトーストとかご飯とかで」
「おかずはあっさりよね」
「目玉焼きとかめざしでね」 
 そうしたものでというのだ。
「お味噌汁とかよ」
「日本の朝食ね」
「トーストは違うけれど」 
 欧州だというのだ。
「それかフレークね」
「ああ、牛乳かけて」
「そうしたのでね」
「朝食べるのね」
「フレークなら食欲なくても食べられるし」
「牛乳かけてね、甘いしね」
 理虹もそれはと答えた。
「いいわね」
「丁度お家にあるし」
「明日の朝はフレーク?」
「そうかもね、じゃあ残り食べて飲んで」
 一華はそれでと述べた。
「歯磨きしてね」
「うん、寝ようね」
「皆お布団でちゃんと寝てね」
 一華はかな恵に応えて話した。
「幾ら暑くなってきてもね」
「寝冷えするからね」
「だからね」
「ちゃんとお布団出して」
「それで寝てね」
「そうするわね」
 かな恵も他の三人も頷いてだった。
 五人でお菓子の残りもワインも食べて飲んでだった。
 それぞれ歯を磨いてから布団を出して寝た、一華だけはベッドだったが彼女の部屋で寝てそうして休んだ。


第二十七話   完


                 2022・2・22 
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