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八条学園騒動記

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第六百六十二話 気付けば二本その十五

「あと水道水を入れたお店の水を入れてもな」
「いや、何でも怒りますね」
「そうした異様に短気なキャラばかりじゃ」
「出るんですか」
「そして主人公は他人をケダモノと言う」
「何でそんなこと言ったんですか」
「自分の会社に外国人労働者を採用せんでな」
 それでというのだ。
「当時は言語も文化も違ったが」
「ああ、言葉は大きいですね」
「今も連合でマウリア人やサハラ人を採用するには壁があるな」
「言葉の壁に」
「文化の壁がな」
 これがあるのだ、尚連合の中でも銀河語という公用語はあっても各国の言語もあるし文化もっと言えば文明も様々だ。
「あるのう」
「それはどうしてもありますね」
「それで企業の採用もな」
「色々問題がありますね」
「それを考慮せずな」
 それも一切だ。
「いきなりじゃ」
「相手をケダモノ呼ばわりですか」
「普通の者はせんのう」
「それゴロツキの所業ですから」
 野上君は断言した。
「人をいきなりそう呼ぶなんて」
「しかも面識がないな」
「訴えられても文句言えないですね」
「だが食べもので解決した」
「それで誤魔化せないですから」
 野上君はまた断言した。
「人間性を疑うどころか」
「明らかな屑であるな」
「初対面の人をケダモノ呼ばわりとか」
「しかもそれが最初にかけた言葉じゃ」
「一体どんな人生送ってきたか」
「だからゴロツキのじゃ」
 それのというのだ。
「人生を送っていてな」
「そうしたことをですね」
「してきたのじゃ」
「そりゃ叩かれますね」
「しかしネットが普及するまではな」
「叩かれなかったんですか」
「嘘や間違いをそうでなくするにはどうすればよいか」
 博士は話した。
「それは嘘や間違いをおおっぴらに言ってじゃ」
「そうして正しいことにするんですね」
「嘘や間違いもゴリ押しすればな」
「マスコミの宣伝で、ですね」
「真実になるのじゃ」
「新聞やテレビでそうすれば」
「漫画でもな」
 こちらでもというのだ。 
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