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レーヴァティン

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第二百五十二話 統一を経てその九

「だが北朝鮮は違う」
「同志は国家元首にのみ使い」
「他は同務だ」
 学友やそうした意味での言葉であるというのだ。
「その時点でだ」
「共産主義と言うにはおかしな国であります」
「挙句はそんな国を支持する」
「その様になるであります」
「それを見るとな」
 英雄は苦い声で述べた。
「俺は無神論はだ」
「賛成出来ないでありますな」
「こんな国を支持する無神論者を知っているからな」
「だからでありますな」
「自分の力のみを信じて生きていくにしてもだ」
 そうした考えであってもというのだ。
「馬鹿にだ」
「それは出来ないであります」
「そう、こんな馬鹿はまともに生きられるか」
「無理に決まっているわ」
 奈央は即座に述べた。
「そこまで馬鹿だとね」
「そうだな」
「絶対に道を誤るわ」
「そうならない筈がないな」
「あのね、子供でもわかるでしょ」
「北朝鮮がどんな国かな」
「共和国でも共産主義でもなくて」
 そしてというのだ。
「軍隊ばかりに力を入れて言論の自由もない」
「しかも餓えている」
「いつもね」
「こんな国の何処が支持出来るか」
「しかも日本の皇室は反対でよね」
「あの国の世襲はいい」
「そこまで馬鹿ならよ」
 それこそというのだ。
「絶対に道を誤るわ」
「そうならない筈がないな」
「ええ、馬鹿過ぎて」
「まともに生きていけないな」
「子供ですらわかることがわからないと」
 そこまで愚かならというのだ。
「まともに生きていける筈がないわ」
「碌な奴にはならない」
「そのままいけばね」
「途中で自分の馬鹿さ加減に気付かないとな」
「気付いたら恥ずかしくて死にそうになるわね」
 自分の愚かさにだ。
「流石にね」
「その域だな」
「そしてあんたはそうした馬鹿も見てなのね」
「無神論を否定する様になった」
「そうなのね」
「いい経験だった、馬鹿を見ることもだ」
 このこともというのだ。 
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