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ハッピークローバー

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第二十六話 お菓子を貰ってその五

「実際に繊維のあるもの食べて」
「牛乳も飲むの」
「そう、ただね」
「ただ?」
「今は別に太ってないから」
 それでとだ、一華に微笑んで話した。
「是非ね」
「かな恵もなのね」
「参加していいわよね」
「是非来て、それで五人でね」
「お菓子完食ね」
「コアラのマーチもポッキーもあるしね」
「あっ、私どっちも好きよ」
 かな恵はそうしたお菓子を聞いて笑顔になった。
「楽しみね、それじゃあね」
「ワイン飲みながらよね」
「頂くわ」
「そうしてね」
「じゃあ一旦お家に帰って」
 富美子もあらためて言った。
「そうしてパジャマと替えの下着持って来てね」
「それでよね」
「今日はお邪魔するわね」 
 一華に笑顔で話した。
「そうするわね」
「そうしてね」
「じゃあ沢山食べるわね」
「そうしてもらわないと困るから」
 一華は本音で返した。
「本当に沢山あるから」
「それでなのね」
「頼むわ」
「これで兄弟がいたらましだけれど」
 留奈はこうした話をした。
「特に男兄弟ね」
「男の子の方が食べるしね」
「ええ、けれど一華一人っ子だしね」
「そうなのよね」
 一華は留奈に難しい顔で答えた。
「だからね」
「尚更よね」
「一人だとね」
「その分食べる量も減るわね」
「だからね」
「尚更なのね」
「五人でね」
 今いる面子でというのだ。
「食べていってね」
「お菓子なくすのね」
「そうしたいのよ」
「しかし一華のお母さんが働いてるスーパー繁盛してるでしょ」  
 理虹はこのことを知っていて話した、一華の母は八条グループのスーパーでパートをしている、この五人もよく行くスーパーでそれで客入りも知っているのだ。
「そうでしょ」
「それが何か商品の入れ替えとかお店の中の在庫とか」
「そういうので」
「たまたまね」
「余って」
「それでお店として処分に困って」 
 それでというのだ。
「貰って来たのよ」
「そうだったのね」
「スーパーも倉庫の奥の方にあったらね」
「置いたままになるのね」
「時々そうした商品があるらしくて」
「それが余って」
「それでね」
 その為にというのだ。
「お母さんも持って来たのよ」
「そういうことね」
「というか繁盛してなかったらね」
 一華はその顔を曇らせて理虹に話した。
「怖いわよ」
「お店潰れるからね」
「お母さん失業するじゃない」 
 勤め先が潰れてはというのだ。 
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