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ハッピークローバー

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第二十五話 満足している姉その十二

「こうしたものを楽しむこともね」
「出来なくて」
「不幸なのよ」
「そうなのね」
「そう、だからね」
「本人がどう思うかね」
「それ次第よ、それでね」
 それによってというのだ。
「幸せになれるかどうかはね」
「自分がどう思うか」
「まあ過労死する様なブラック企業は論外にしても」
 それでもというのだ。
「幸せだと思えれば勝ち組よ」
「もうそれで」
「そう、それでね」
「幸せなのね」
「そうでしょ、まあ不平不満なんて聞いててもね」
「嫌よね」
「そればっかり横で言われたら」
 それこそというのだ。
「嫌になってそう言う人とはね」
「一緒にいたくないわね」
「特によ、何か貸したりご飯作ってね」
「そうして食べてもらって」
「文句ばかり言う人に貸したくないでしょ」
「作りたくもね」
「そんな人を友達に持つか」
 若しくはというのだ。
「結婚したらね」
「すぐに別れそうね」
「感謝してくれとは言わないけれど」
「嬉しそうな笑顔見たらね」
「それだけでいいけれど本当に何か貸してくれって言って貸してね」
 そうしてというのだ。
「お礼も言わないであれは駄目これは駄目とかね」
「言う人にはね」
「絶対に貸すものかってね」
 その様にというのだ。
「思うものよ」
「それでお付き合いもなくなるわね」
「不平不満ばかりだと幸せに思えなくてね」
「人も離れていって」
「二重によ」
「不幸せになるのね」
「そう思うわ、そうした旦那さん知ってるけれどね」
 美奈代は富美子に話した。
「奥さんに何も感謝しないでね」
「不平不満ばかりね」
「偉そうにそればかり言って」
「離婚されたの」
「しかも働いてなくてね」
「おまけにニート」
「ヒモね、それで奥さんが家を出た時に」
 離婚したその時にというのだ。
「これまで養ってもらった感謝しないで」
「そこで不平不満ばかりね」
「それでお寺に入って修行して」
「性根鍛え直す?」
「それでもなおらなくてお寺にも不平不満ばかりで」
「わかったわ、お寺からも追い出されたのね」
 富美子は話の流れを読んで言った。
「そうなったのね」
「お寺の人達からも嫌われてね」
「そりゃそうなるわね」
「それで今どうしてるやらよ」
「ホームレスよね」
「多分ね。感謝しないで不平不満ばかりだと」
 それならというのだ。
「もうね」
「そんな末路ね」
「今生きてたら周り呪ってるわよ」
「自分に問題あるとか思わなくて」
「一切ね」
 それこそというのだ。 
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