ハッピークローバー
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第二十五話 満足している姉その十一
「今はね」
「かなりいいのね」
「そうよ」
妹に飲みながら話した。
「毎年日本一だから」
「まさに黄金時代ね」
「そうなるとね」
「幸せよね」
「もうね」
富美子も笑顔で応えた。
「今や急に関してはね」
「最高によね」
「幸せに感じてるわ」
「そうよね、幸せってね」
「そんなことでもなのね」
「ただファンのチームが強い」
このことでもというのだ。
「それでもよ」
「幸せになれるのね」
「そう、それで美味しいお酒を飲めてね」
「美味しいもの食べられたら」
「それも幸せで」
それでというのだ。
「お金あってお家もあったら」
「それも幸せね」
「まあお金はお仕事してね」
「それでよね」
「手に入れる必要あるけれどね」
「けれどお仕事ないとお金も手に入らないから」
富美子はそれでと述べた。
「お仕事もあるなら」
「それでホワイトならね」
「それでも幸せね」
「そうよ、何処かのブラック企業に働いたら」
「それは不幸ね」
「だからホワイト企業で働けてもね」
それならばというのだ。
「それだけでね」
「幸せね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「幸せってのはね」
「結構近くにあるのね」
「明らかなブラック企業にいたら逃げるべきよ」
それならというのだ。
「けれどホワイトで不平不満ばかり言ってたらね」
「幸せじゃないわね」
「人間ブラックから逃げない人もいるけれど」
何らかの考えでだ、責任感も勤労意欲もその向ける対象をしかと見極めなければならないということだ。
「ホワイトの中にいてもね」
「不平不満を言う人いるわね」
「これは見極めだけれどね」
「自分のいる場所がいいか悪いか」
「どんないい環境でも不満ばかり言う人は」
美奈代は憮然とした顔で述べた。
「もうどうにもならないわ」
「幸せになれないのね」
「ブラックにいても言うにしても」
「ホワイトでもよね」
「もうあれが嫌これが駄目とかね」
「そう言って」
「満足しない人っているけれど」
世の中そうした輩もいる、不平不満しか感じず言わない輩も。
「こうしたらもっとよくなるとかじゃなくて」
「ただ言うだけね」
「このワイン飲んでも美味しいと思わなかったりね」
「美味しいわよ」
「だから不平不満ばかりだとね」
そうした考えならというのだ。
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