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レーヴァティン

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第二百五十一話 蝦夷統一を前にその七

「愚の骨頂だ」
「最も非科学的な行動たいな」
「未来の科学はわからない」
 今の科学ではというのだ。
「例え漫画やアニメのものでもな」
「絶対に進歩しているたいな」
「かつてスマートフォンなぞなかったが」
「今は普通にあるとよ」
「昭和の末はあんなものは夢の道具だった」
 実は東京探偵団という細野不二彦先生の作品にそうしたものが出ていた、まさに夢の様なアイテムとして出ていた。
「しかしな」
「令和の今は普通とよ」
「そうしてあるな」
「そうたいな」
「それを見てもな」 
 まさにとだ、英雄は香織に話あいた。
「科学の進歩は日進月歩でな」
「常に変わっていくたい」
「今の科学はまことにだ」
「全てでなかとよ」
「そして万能ではない」
「そうたいな」
「それを基準に未来の科学を語るからだ」 
 そうした愚行の極みを行うからだというのだ。
「その本は下らないのだ」
「そうたいな」
「まさに下らない本を書く天才だ」
「そうなっているたいな」
「読んで腹が立つまでに下らないのも当然だ」
 普通は下らないならそれで終わりだ、そこで腹が立つまでに下らないというのは相当な代物であろう。
「愚の極みにあるからな」
「だからたいな」
「そこまで下らない、今の科学で充分凄くともな」
 それでもというのだ。
「科学はさらにだ」
「進歩していくたい」
「他の技術と同じだ」
「というかですね」
 紅葉もどうかという顔で述べた。
「あらゆる技術、学問が日進月歩なので」
「だからだな」
「今のもので未来のそれを駄目だ無理だと言うことは」
「学問的ではないな」
「そんな人が知識人になっても」
 そう言われる立場になろうともというのだ。
「知識、学問への冒涜で」
「名乗るなと言いたいな」
「はい」
 まさにとだ、紅葉は英雄に答えた。 
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