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レーヴァティン

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第二百五十一話 蝦夷統一を前にその六

「無駄だ」
「そうたいな」
「そうした本が下らないのも道理だ」
「実際に読んでいて面白くなかとよ」
「あれも才能だな」
「下らない本を書く才能たいな」
「それも才能であの輩はな」
 空想科学とやらを出した著者はというのだ。
「その分野で人類史上最高の天才かも知れない」
「下らない本を書く才能たいな」
「その天才でだ」
 それでというのだ。
「読んでいて腹が立つ」
「そこまで面白くなかとよ」
「まことに今の科学が全てではない」
「絶対ではなかとよ」
「それで全てを語るなぞだ」
 未来の技術にしてもというのだ。
「漫画やアニメの設定にしてもな」
「無意味たい」
「今は無理でも未来は出来るものだ」
「科学技術が進歩してたい」
「進歩するのが科学でだ」 
 そうしてというのだ。
「出来ない、無理ではなくだ」
「どうしたら出来るかたい」
「それを考えるものだ」
「夢を実現するものたいな」
「そうだ、そして子供の夢を壊すというが」
 そのシリーズはだ。
「実際のところだ」
「夢を壊してもないたい」
「それすらも出来ていない」
 誇らしげにそう謳っているがだ。
「ただ文句を言っているだけだ」
「それに過ぎないたいな」
「だから面白くなくだ」
「意味もないたいな」
「この世で最も無駄な才能を如何なく発揮してだ」 
 そうしてというのだ。
「下らない本を書いて糧を得ている」
「そんな人生たいな」
「あの様な輩は罪人ではないが」
 それでもというのだ。
「まことにだ」
「意味のない輩たい」
「そうだ、俺は今の科学を万能と思わずな」
「進歩していってたいな」
「今は出来ずともな」
「やがて出来るたいな」
「そうなるものと考えている」 
 それが科学だというのだ。
「この世界でもな」
「そうたいな」
「今の科学で未来を語るなぞ何の意味もなくだ」
 そしてというのだ。 
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