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ハッピークローバー

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第二十四話 あえて聞いたその十

「それで姉と弟のシチュエーションもよ」
「どんな雑誌でもあるのね」
「そうした雑誌に一作はね」
 確実にというのだ。
「あるからね」
「それでなのね」
「もうそんなものだって思って」
「知らない振りするのね」
「それに明男は同級生好きで」
 彼の好みも話した。
「ブルマ好きだから」
「私は安心していいのね」
「そうよ、まあかな恵はスタイルいいから」
 娘のこのことも話した。
「だからブルマも似合うわよ」
「私あんなの穿かないわよ」
 むっとした顔になってだ、かな恵は母に応えた。
「人前だとね」
「下着そのものだからよね」
「ちょっと動いたらずれるのよね」
「それで下着とかお尻が見えるのよ」
「そんな恥ずかしいの絶対に穿かないから」
 人前ではというのだ。
「露出狂じゃないんだから」
「また極端に言うわね」
「今から見ればそうよ、ただ昔はブルマが普通だったのね」
「本当にね」
「あんなの普通に穿かないだけで幸せね」
 腕を組んでこうまで言った。
「正直言って」
「また凄いこと言うわね」
「だって下着だから」
 ブルマはというのだ。
「下着姿で人前に出て体育しろってね」
「かな恵は絶対に嫌なのね」
「そんなことしたら体育の時も恥ずかしいし」
 母にさらに話した。
「その後もセクハラとかね」
「男の子刺激するわね」
「同級生ならいいけれど」
 それで済めばというのだ。
「先生とかね」
「そうそう、学校の先生って問題の多い人が多いわ」
「そうよね」
「考えてみたら危なかったわね」
 母も言った。
「ブルマってね」
「そうでしょ、学校の先生って犯罪率高いっていうのに」
「八条学園は違うわね」
「何か他の学校だとね」
「そんな先生多いわね」
「性犯罪だってね」
 こちらの犯罪もというのだ。
「多そうだし」
「ブルマを穿いてたら」
「中学生高校生がどうなるか」
 女子生徒達がというのだ。
「果たしてね」
「だから余計になのね」
「私は嫌よ、あれを穿かないだけでね」 
 それだけでというのだ。
「私としては幸せよ」
「それだけで幸せなの」
「ブルマがなくなってよかったわ」
 かな恵は心から思って言った。
「もうアニメでもライトノベルでも漫画でもないわ」
「ないの、もう」
「少なくとも私が読んだり観たりしてる中では。ゲームでもね」
 こちらでもというのだ。
「ないわ。水着はあるけれどね」
「水着はね」
「普通に着るし」
 それでというのだ。 
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