微姉妹の様に
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第四章
「戦ってなくてな」
「普通に働いていて」
「働き者だったから」
「そうした意味では同じだからな」
それでというのだ。
「これから頼むな、そして微姉妹みたいだっていうのは皆だ」
「ベトナムの女の人全員が」
「そうなの」
「そうだ、働き者で強い」
そうしたというのだ。
「頼れる存在だ、夫婦喧嘩も強いしな」
「お爺さんまた喧嘩したのよね」
「奥さんと」
「それで噛み付かれてね」
「負けたのよね」
「婆さんもベトナムの女だ」
こう姉妹に話した。
「だからだ」
「強いの」
「喧嘩についても」
「お前さん達もきっとそうだ」
「私達喧嘩しないけれど」
「これといって」
姉妹はこう老人に返した。
「それでもなの」
「私達も喧嘩強いの」
「絶対な、まあ喧嘩はしないに限る」
姉妹に妻との喧嘩のことからも話した。
「本当にな、それをするよりやっぱりな」
「お仕事ね」
「それに精を出すべきね」
「そうして頑張っていくんだ」
「わかったわ、じゃあね」
「微姉妹みたいにね」
姉妹で老人に笑顔で述べた、そうしてだった。
二人でそれからも家の仕事、店のことだけでなく家のそれにも精を出していった。すると二人の働きもあって。
店は繁盛し家の暮らしも楽になった、それで両親も笑顔で話した。
「いい娘達だな」
「そうね、最高の娘達よ」
「本当にな」
「私達には過ぎた位のね」
「あの娘達もベトナムの娘だ」
「まさにね」
こう話すのだった。
「だからね」
「しっかりしてるな」
「微姉妹からのことよ」
「そうだな、それじゃあな」
「私達の微姉妹に感謝して」
「これからもな」
「あの娘達を育てていきましょう」
夫婦で笑顔で話してだった。
彼等は自分達の二人の娘を大事にしていった、そして今日も。
「お家に帰ったらね」
「またお仕事よね」
制服姿の姉妹は帰り支度を整えて学校の校門で話した。
「それじゃあね」
「すぐにお家に帰って」
「お仕事頑張りましょう」
「そうしましょう」
二人で話してそうしてだった。
家への帰路についた、そして家に帰るとまた働らくのだった。その姿はまさに微姉妹の如きだと老人も両親も目を細めさせた。
微姉妹の様に 完
2022・1・14
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