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レーヴァティン

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第二百五十話 軌道に乗るまでその四

「確かな場所にするぞ」
「わかったでござる」
「この城は雪の多さにも備えている」 
 蝦夷のこのことも考慮しているというのだ。
「だから雪の中何かあってもだ」
「兵を動かせるでござる」
「雪は降るものだ」 
 これは絶対だというのだ。
「そのことを頭に入れなくてはだ」
「この蝦夷では何も出来ないでござる」
「そうだからな」
 それ故にというのだ。
「城自体もな」
「そうした造りにしているでござるな」
「その通りだ、また中にいる者達もな」 
 兵達だけでなく勤めている者達もというのだ。
「凍えない様にだ」
「しているでござるな」
「凍えていて何が出来るか」
 一体というのだ。
「死ぬことすらある」
「この蝦夷はそこまで寒いでござる」
「寒さそれに暑さを我慢しろ」
 その様にはというのだ。
「俺は言わない」
「決してでござるな」
「身体は正直だ」
 実にというのだ。
「だからな」
「それで、でござるな」
「この城も他の場所もな」
 札幌城だけでなくというのだ。
「城を築いていっている」
「そうでござるな」
「言うなら基地であり」
「政庁でござる」
「それを一つにしたものだからな」
 それ故にというのだ。
「蝦夷でもだ」
「城は築くでござる」
「そしてこの札幌城は惣構えにする」
 札幌城の造りの話もした。
「そうするが」
「そうしたお城もでござるな」
「必要とあればな」
「築くでござるな」
「この浮島の基本は城下町でな」
「城の周りに街があるでござる」
「それが城でありだ」
 そしてというのだ。
「街だがな」
「惣構えもでござるな」
「築く、小田原や会津の様な」 
 そうしたというのである。
「城もな」
「必要とあればでござるな」
「守りが固いからな」
「そうでござるな」
 智もその通りだと応えた。 
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