母猫の優しい愛情
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第三章
アスの兄弟猫達のそれぞれの家族達もいて彼等もキャスリン達を暖かく見ている、そしてマゼリッチは彼に話した。
「貴方達に実の子供達を迎えてもらって」
「その後でか」
「うちにこの子達が来たの」
「犬が四匹にか」
「猫が二匹ね、どちらも兄弟で」
犬達も猫達もというのだ。
「黒白の子達は雄と雌でチャーリー、メアリーって茶色と白の子達はどっちも雄で」
「雄か」
「そうよ、オリバーとジョンっていうの」
「そうなんだな」
「子猫達はどっちも雌でね」
それでというのだ。
「アイリスとマーガレットっていうの」
「どの子もいい名前だな」
「実の子達が巣立ってキャスリンは少し寂しそうだったけれど」
それがというのだ。
「この子達が来てね」
「こうしてか」
「今は幸せに子育てしてるわ」
「それは何よりだな」
「ええ、それで里帰りもね」
実の子達のというのだ。
「これからもね」
「ああ、していいか」
「お願いね、ただこの子達もね」
六匹の犬猫達もというのだ。
「また巣立つわ」
「そうなるんだな」
「けれどまたね」
「キャスリンにか」
「子供を預けたいわ、素敵なお母さんだから」
「そうだな、じゃあまたな」
「ええ、里帰りさせてね」
こう話してそうしてだった。
マゼリッチはキャスリンの実の子達と今の子達を会わせもした、すると彼等もすぐに仲良くなった。それを見てだった。
オグリビー夫婦も他のキャスリンの実の子達の家族達も笑顔になった、そして家から帰ってからだった。
夫は妻にだ、笑顔で話した。
「これからもな」
「ええ、時々アスの里帰りをさせましょう」
「そしてこの家でもな」
「四匹仲良くする様にね」
「してあげような」
「そうしてあげましょう」
妻も笑顔で応えた、そうしてだった。
アスを連れて行く時に入れていたケースから出した、するとだった。
アスはすぐに家族のところに戻った、そのうえで四匹で仲良く遊びだした。夫婦はそんな彼等も見て笑顔になった。
母猫の優しい愛情 完
2022・5・26
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