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八条学園騒動記

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第六百五十九話 愚かも極まるとその八

「もうね」
「それで外道はね」
 そう呼ばれる様な輩はというのだ。
「もう何をしてもね」
「駄目なのね」
「人間でなくなって」
 そうしてというのだ。
「堕ちてくのよ」
「何処までも」
「もう人間としての底を割って」 
「外道になって」
「その外道の世界をね」 
 そこをというのだ。
「何処までもよ」
「堕ちていくのね」
「それで生まれ変わっても」
 カトリはプリシラに話した。
「もうね」
「人間じゃないのね」
「普通に死ねたら普通の輪廻の中にあるでしょ」 
 こう言うのだった、尚連合のキリスト教ではこの時代はカトリックもプロテスタントも正教も輪廻の考え方が入っている、最後の審判の時まで何度も生まれ変わるという説が定着して考えられているふしがあるのだ。
「人間に生まれ変わるのね」
「他の生きものにもね」
「生まれ変わるのね」
「けれど人間の底を割って」
 そうなってというのだ。
「外道、妖怪とかモンスターでも最低ランクになって」
「餓鬼とかよね」
 プリシラはここでこの存在の名前を出した。
「その外道って」
「餓鬼も入るわね」
「やっぱりそうなるのね」
「もう下等で汚らしい」 
 そうしたとだ、カトリは話した。
「卑しいモンスターでね」
「モンスターだとドラゴンやグリフォンは誇り高いけれど」
「下手をすれば人間以上にね」
「けれど外道は」
「もう徹底的にね」
 まさにというのだ。
「卑しいね」
「そうした存在で」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「餓鬼もね」
「それに入るのね」
「それでそこまで堕ちると」
 そうなればというのだ、強い声で。
「死んでもね」
「人間や普通の生きものに生まれ変われなくて」
「外道にね」
「生まれ変わるのね」
「それでよ」 
 そのうえでというのだ。 
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