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レーヴァティン

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第二百四十九話 全土に道と港をその六

「だからな」
「それでたいな」
「そちらもだ」
 絶対にというのだ。
「許さない」
「厳罰にするたいな」
「そして銭への工夫もな」
 それもというのだ。
「行っている」
「それたい、贋金を造らせない為にはたい」
「法を整えてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「銭に対しての工夫もたい」
「行うことだ」
「貨幣に特別な術を入れて」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「そっくりなものにしてもな」
「外見はたいな」
「それでも術によってな」
「見分ける様にするたい」
「そうしているしな」
「その外見にもたい」
「工夫をしている」
 そうしたこともしてというのだ。
「これでだ」
「簡単には贋金を造れない様にしているたい」
「起きた世界の紙幣を見てな」
 そのうえでというのだ。
「しているが」
「あれは芸術品とよ」
 香織は起きた世界の日本の紙幣についてこうまで評した、そしてそれが何かもはっきりと語ったのだった。
「まず和紙たい」
「紙の質が違う」
「他の国の紙幣は意外と質が悪かとよ」
 紙のそれがだ。
「そうしたものがあるとよ」
「それで驚くな」
「他の国の紙幣を手にすると」
 日本の紙幣に慣れてだ。
「そうなるたい」
「そうだな」
「まずこのことが大きいとよ」
「紙自体がな」
「そしてたい」
 香織はさらに話した。
「インクも違うたい」
「紙幣に使っているな」
「かなり独特たい」
「これでも見分けられる」
「端にはへこみがあるとよ」  
 これは目が悪い人でも紙幣とわかる様にとの配慮だか偽札かどうかを確かめる手段にもなっているのだ。
「そして透かしたい」
「紙幣の中央のな」
「ここまであるからたい」
「偽札を造ることは困難だ」
「それも極めてたい」
「だからだ」
 そうしたことを見てというのだ。 
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