ハッピークローバー
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第二十二話 身体が丈夫ならその五
「ああなったらね」
「駄目よね」
「身体の健康も大事で」
「心はもっと大事ね」
「あの船長さん見ても思うわ」
「お陰で主人公以外全滅だし」
「それも日本のすぐ傍でね」
実は白鯨の舞台は日本近海なのだ、そこで白鯨と対決するのだ。
「そうなったのよ」
「そこで日本が出て来るのね」
「凄いわよね」
「いや、そこで出て来るなんてね」
「私達から見れば意外よね」
「日本のすぐ傍にあんな鯨いるのね」
「あの作品ではね、まあ実際にいたら」
日本近海にモビーディッグがいればというのだ。
「ちょっとね」
「怖いわよね」
「かなりね、けれど鯨って基本人襲わないから」
「スルーすればいいわね」
「捕鯨でもね、だってあんなのやっつけられないから」
それは無理だというのだ。
「怪獣みたいなものなのに」
「実際あれ怪獣よね」
留奈はモビーディッグについてこう言った。
「もう」
「それこそね」
理虹も否定しなかった。
「巨大な頭もいいし」
「人間が勝てる相手じゃないわね」
「今の軍艦なら勝てると思うけれど」
それでもというのだ。
「当時の捕鯨船位じゃね」
「絶対に勝てないわね」
「本当にただの鯨じゃないから」
作品の中の描写を見るとだ。
「ゲームに出て来てもおかしくない様な」
「それもボスとかでね」
「そんなのだから」
「捕まえるとかね」
捕鯨の仕事、彼等の本来のやるべきことをしようとだ。
「無理よね」
「そうよね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「探すこと自体が論外だし」
「見付けてもね」
「逃げるべきよ」
絶対にというのだ。
「本当に勝てないから」
「それじゃあね」
「それでも復讐心で向かうあの船長さん凄いけれど」
「結果があれじゃあ」
「本当に病んでる人はああなる」
「幸せに過ごせなくて」
「そして結末もね」
人生のそれもというのだ。
「よりによって大勢の人を巻き込んだ」
「そうしたものよね」
「ええ、最近そういうのわかってきたわ」
理虹はしみじみとして述べた。
「それで野球も今年も日本一になって欲しいけれど」
「それでも」
「応援出来たらね」
それならというのだ。
「もうそれでね」
「いいのね」
「ええ、そう思えてきたわ」
「そうなのね」
「最近はね」
「何か達観ね」
「だって好きなチームがあってね」
そうであってというのだ。
「応援出来るでしょ」
「若し応援しているチームがなくなったら」
「阪神が解散とかね」
「考えられないけれど」
阪神の解散と聞いてだ、留奈は即座にこう言った。
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