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八条学園騒動記

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第六百五十八話 お姫様と悪役令嬢その九

「ラメダスとベッキーがよ」
「お付きでいるのね」
「お付きの人はお世話をして」
 そうしてというのだ。
「ボディーガードにね」
「何かあったら注意する」
「そうした人達でしょ」
「諫言ね」
 プリシラも述べた。
「それをする人達ね」
「そうした人達がいつもいるのよ」
 傍にというのだ。
「だったらね」
「窮屈なのね」
「それだと普通のお金持ちの方が」
「いいのね」
「いつも誰かに見られているとか」
 そうした暮らしはというのだ。
「どれだけ不自由か」
「それで窮屈か」
「考えるまでもないでしょ」
「そう言われるとね」
「しかもご公務ばかりよね」
 カトリはこうも言った。
「お姫様も」
「休日って言ってもね」
 エイミーも言った。
「それもね」
「お仕事よね」
「どの皇室も王室もそうだしね」
「エウロパでもよね」
「貴族共だってね」
 その彼等もというのだ。
「やっぱりね」
「プライベートないのね」
「そうしたお立場でしょ、大統領や首相だって」 
 エイミーはカトリに話した。
「もうね」
「プライベートないのね」
「普通の大臣さんまでなら兎も角」
 国によっては部長だの長官だの呼ばれるが意味は同じだ、閣僚という立場でありそれぞれの官庁を動かす立場だ。
「けれどね」
「それでもよね」
「国家元首とかね」
「首相にまでなると」
「もうね」
 それこそというのだ。
「プライベートはね」
「なくなるのね」
「そうよ」
 実際にというのだ。
「そこまでよ」
「地位も高いと」
「そうなるわよ」
「何かそう考えたら」 
 プリシラはエイミーのその話を聞いてどうかという顔で言った、もう手まで真っ赤で動きも怪しくなってきている。
「お姫様も大統領とかもね」
「なるものじゃないわね」
「プライベートなくなるって」
 それはとエイミーに話した。 
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