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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第四百九十六話 開始ーオープニングーその二

「だからだ」
「やれやれだね、本当に」
「ただスサノオの側につくことはない」
 このことは強く語った。
「私は人間だからな」
「それでだね」
「それが彼等とも手を結ばない理由だ」
「空にいる彼等とはだね」
「悪魔ともな、どちらも後ろには間違いなくスサノオが存在している」 
 壇は断言した。
「先の剣士達の戦いもな」
「あの戦いもそうね」
 明日那は壇のその言葉に完全に同意であった、そのことを顔に出してそのうえで彼に対してこう述べた。
「最初の五人に仕掛けてね」
「三人の道を誤らせてだ」
「マスターロゴスをおかしくしたことも」
「その全てがだ」
 まさにというのだ。
「あいつが仕組んでいた」
「そうよね」
「滅亡迅雷ネットにしてもな」 
 彼等のこともというのだ。
「やはりだ」
「スサノオが仕組んでいたわね」
「そうだった」
「あの五人の人達は最後に気付いたかな」
 宝生は壇と明日那の話を聞いているうちにこう考えた。
「スサノオがいたことに」
「自分達の後ろにだな」
「はい、どうでしょうか」
「今は気付いている筈だ」
 魂だけになった彼等はというのだ。
「過ちを犯した者達もな」
「そうなんですね」
「人間に戻ってな」
 心がそうなってというのだ。
「そしてだ」
「スサノオに気付いていますか」
「もうな、何らかの手段で彼等に仕掛け」
 五人にというのだ。
「そしてだ」
「あの戦いを仕組んでいましたね」
「全ては人間を見る為にな」
 まさにその為にというのだ。
「その筈だ」
「そうですか」
「彼等はマスターロゴスも含めてとんでもないことをしたけれど」
 院長は考える顔になって語った。
「最後に人間に戻れて過ちにも気付けてよかったね」
「そうですね」 
 宝生は院長のその言葉に頷いた。
「魂だけになっても」
「それがせめてもの救いかな」
「そうですね」
「エボルトは最後まで化けものだったけれど」
「あの人達は人間でしたね」
「最後はね」
「そして今は遥か彼方にいますね」
 この世ではないその世界にというのだ。
「そうですね」
「間違いなくね」
「そう思うとせめて」
「よかったよ」
 そうなってというのだ。
「私もそう思うよ」
「僕もです」
「本当にそうね」
「スサノオはそうしたことも見たかった筈だ」
 壇は二人と明日那が頷き合う横で述べた。
「必ずな」
「それで仕掛けていますからね」
「見て満足している筈だ、そしてだ」
 壇はさらに言った。 
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