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第二章
「自分がされてどうか、まして自殺なんてね」
「する様だとだね」
「こんな嫌なことはないよ」
こう言うのだった。
「本当にね」
「その通りだね」
「だからね」
それでというのだ。
「絶対に許せないよ」
「いじめをした連中は」
「うん、そんなことする奴こそね」
まさにというのだ。
「自殺すべきだよ」
「全くだね、いじめで人を死なせた奴なんて」
「それこそね」
「許したらいけないよ」
「それが誰でもね」
「同意だよ」
友人も怒った顔で述べた。
「本当に」
「そうだね、どうにかしたいよ」
「表沙汰になってもそれで終わりか」
「裁判にかけられてもね」
「重罪になるかどうか」
「まして未成年だと罪が軽いし」
「悪いことをした奴がのうのうと生きているなんて最悪だよ」
友人がこう言うとだった。
岩清水はその通りだ頷いた、そうしてだった。
彼はその被害者が自殺したいじめの事件について雑誌やテレビそれに新聞で情報を得ようとしたがそれは限られていた。
それで困っていたが。
この話がインターネットでも話題になっていた、それでだ。
そちらで調べると次々にわかった。
「犯人は三人なんだ」
「そうなんだ」
岩清水は友人に話した。
「加害者はね」
「それで名前もわかっているんだ」
「インターネットではね」
「テレビや新聞じゃ中学生ってことで実名出していないけれど」
「主犯は喜代原泡介っていってね」
まずは主犯のことを話した。
「野球部にいるらしいよ」
「部活もわかってるんだ」
「加害者の知り合いがネットで情報出してるらしくて」
「そうなんだ」
「この事件の情報を求めている人がいて」
インターネットにというのだ。
「それでどんどんね」
「そうした情報が出ているんだ」114
「それで後の二人はね」
岩清水は彼等の名前も出した。
「福山哲良、栄田乃主男っていって」
「その二人はどんな連中かな」
「福山の家は学校の先生らしいね」
「先生の息子なんだ」
「栄田乃は普通のサラリーマンの家らしいね」
「それで喜代原は」
「パチンコ屋の息子らしいよ」
また彼のことを話した。
「それで三人でいじめていたんだ」
「それでどんないじめの内容かな、雑誌とかじゃあまりわからないけれど」
「これがね」
岩清水はその内容を話した、すると友人は怒って言った。
「予想以上だよ」
「酷いね」
「うん」
岩清水にその通りだと答えた。
「それは」
「何とかしないといけないよ」
「法律とは別にかい?」
「法律ではそんな連中死刑にならないよ」
友人は岩清水に述べた。
「少年法とかあるし直截な殺人じゃないからね」
「だからだね」
「人を一人殺しても」
彼はさらに言った。
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